カナダ海軍、ハリファックス級並みの能力をもつ新型コルベットを最大20隻調達
カナダメディアのOttawa Citizenは23日「カナダ海軍が50億加ドル=約5,800億円規模の新型艦艇建造計画に着手した」と報じ、キングストン級沿岸防衛艦の後継艦としてハリファックス級フリゲート並みの戦闘力(対水上戦と対潜戦)を備えた新型コルベットを最大20隻調達するらしい。
参考:Canadian military to launch initial steps in new $5-billion warship project 参考:Canadian Navy Considers $5-Billion Project for New Fleet of Continental Defence Corvettes
カナダメディアのOttawa Citizenは23日「カナダ海軍が50億加ドル規模の新型艦艇建造計画に着手した」「カナダ海軍はキングストン級沿岸防衛艦の後継艦として大陸防衛コルベット=Continental Defence Corvetteと名付けられた艦艇の情報提供依頼(RFI)を発行した」「このRFIは16〜20隻規模となる新型コルベット艦調達の初期段階として位置づけられている」「新型コルベットは本土防衛に特化した哨戒・防衛艦として設計され、特にセントローレンス湾から北極海の氷縁付近までをカバーする広範な哨戒任務を想定している」と報じた。
出典:Royal Canadian Navy
1990年代に調達されたキングストン級沿岸防衛艦(排水量970トン)の固定武装は40mm機関砲と12.7mm機関銃だけだが、船体後部甲板にISOコンテナ規格でモジュール化されたミッションシステムを搭載できるため沿岸哨戒、掃海、法執行、汚染監視、捜索救助など多用途任務に投入され、これまでも後継艦の必要性が叫ばれてきたが資金が確保できないため「遠い夢」と扱われてきたものの、今年2月「今後10年間の国防投資が総額5,000億加ドル(装備調達に1,800億加ドル+防衛・安全保障関連インフラに2,900億加ドル+この投資による波及的な経済効果の1,250億加ドル)になる」と発表したため状況が一変したらしい。
新型コルベットはキングストン級沿岸防衛艦の単なる後継艦ではなく、カナダ海軍のアンガス・トプシー中将は「ハリファックス級フリゲート並みの戦闘力を備えることになる」「個人的には5年以内に1番艦を就役させたい」と、RFIを受け取った業界関係者は「新型コルベットはリバー級駆逐艦を補完する存在で対水上戦能力と対潜戦能力を備え、航続距離7,000海里、30日間の連続哨戒活動が可能なものになる」「1番艦発注は2030年で、1番艦の完全運用開始は2039年を想定しているが、産業界がより迅速に建造体制を整えれば調達スケジュールの前倒しは可能」と述べている。
あのRAMとNSMしか積んでないゴミ1隻に3000億円ですって??? 同じ予算で新型FFMが3隻作れるぞ… https://t.co/x6BqiZUK0I pic.twitter.com/bpFXGD1FT5
— ゴーダ (@goda_kazunto) April 26, 2026
ちなみに、米海軍のFF-X=ゴールデン・フリート・フリゲート1隻が3000億円もするとSNSで話題になっているが、FY2027予算文書に記載されているFF-X×22隻の推定調達コストは約360億ドル=約5.7兆円、1隻あたりの平均調達コストは約16.3億ドル=約2,600億円で、推定調達コストは船体の建造費用、政府支給の戦闘管理システムや兵器システム、初期支援装備(スペアパーツ、特殊工具、試験装置、訓練器材、シミュレーター、技術資料、マニュアル、保守資材、消耗品)で構成される。
これが高価なのか安価なのかはFF-Xの仕様が確定し、兵器システムに何が含まれるのかがわからないとなんとも言えない。
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※アイキャッチ画像の出典:Royal Canadian Navy