ウクライナ南東部の矯正施設や病院に空爆、19人死亡
[ザポリージャ(ウクライナ) 29日 ロイター] - ロシア軍は29日、ウクライナ南東部の矯正施設と病院を空爆し、ウクライナ当局によると少なくとも19人が死亡した。北東部ハリキウ州では人道援助施設が攻撃され5人が死亡した。
ザポリージャ州の前線にある矯正施設では16人が死亡。法務省によると、爆弾が4発撃ち込まれ、食堂などが損壊した。死者数は当初17人としていたが修正した。負傷者は42人としている。
ゼレンスキー大統領は、攻撃は意図的だと指摘し。「ロシアがこの施設の民間人を標的にしていることを認識していなかったはずがない」とし「この攻撃は米国が完全に明確な立場を表明した後に行われた」と述べた。
またドニプロペトロウスク州の病院にミサイルが撃ち込まれ、23歳の妊婦を含む3人が死亡した。
トランプ米大統領は28日、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければロシアに制裁を科すと表明していたことについて、この期限を10─12日に短縮すると述べ、ウクライナに侵攻しているロシアに対する圧力を強めた。
イェルマーク大統領府長官は、ロシアによる「さらなる戦争犯罪だ」として攻撃を非難。「ロシアのプーチン政権は、戦争を行う能力を奪う経済的・軍事的打撃に直面しなければならない」とXで述べた。
ロシア軍は、2022年のウクライナへの全面侵攻以来、ドローン(無人機)、ミサイル、空中爆弾を使ってザポリージャ州を定期的に攻撃している。
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