<米国株情報>ボーイング、エア・インディア墜落事故は燃料遮断が原因か(ウエルスアドバイザー)

10:19 配信

 航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>の株価が14日、約2%上昇して引けた。インド民間航空省が11日、6月にインドの航空会社大手エア・インディアが運航する航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>の787型機が離陸直後に墜落した事故についての原因調査に関する予備報告書を公表した。報告書によると、墜落は燃料制御スイッチがオフ(遮断)になり、燃料供給が断たれたことが原因の可能性があるとしている。 墜落現場から回収された同機のフライトデータレコーダーの記録によると、一人のパイロットが燃料供給を遮断した理由を尋ねたところ、もう一人のパイロットが「自分は遮断していない」と答え、約10秒後、両方の燃料制御スイッチが「CUTOFF」から「RUN」に切り替わり、エンジンは再点火したが、間に合わなかった。 パイロットの質問から墜落までの時間は30秒未満だった。燃料制御スイッチは、誤って燃料が遮断されるのを防ぐため、機械式ゲートとバネ仕掛けで作動する構造になっているが、スイッチがどのように作動したのかはまだ分かっていない。 経済誌バロンズによると、FAA(米連邦航空局)が18年に発表した「燃料制御スイッチのロック機能が解除される可能性」に関する特別耐空情報速報(SAIB)では、ロック機能は航空会社が遵守しなければならない「耐空性指令」ではないとしている。市場では、フライトデータレコーダーの記録などから、今回の墜落事故は航空機の設計や製造が要因ではない可能性があるとの見方がある。 また、調査は引き続き行われるものの、予備報告書では、ボーイングやエア・インディアに対する将来の事故再発防止のための「推奨措置」は示されていない。<関連銘柄>

 NASD投信 <1545> 、NYダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547> 、

 SPD500 <1557> 、NYダウ <1679> 、NYダウブル <2040> 、 NYダウベア <2041>

提供:ウエルスアドバイザー社

ウエルスアドバイザー

最終更新:7/15(火) 10:19

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