「マジでやめたげて」「そうやって処理するんだ」トラウマ必至の実写版ドラマ
過激マンガを実写化したドラマのなかには、残酷な場面を再現した作品もあり、視聴者から「トラウマになった」という声がチラホラ聞こえてきます。どんな場面が視聴者に衝撃を与えたのでしょうか。
マンガや小説などが原作のドラマで描かれる残酷な場面は、生身の人間が演じ、映像としてリアルに描写されることで、さらに生々しさが際立つことも多々あります。ちょっとしたシーンにもかかわらず、過激な描写によって多くの人にトラウマを植えつけたこともありました。
たとえば、2016年に放送された『闇金ウシジマくん Season3』(原作:真鍋昌平)の「洗脳くん」編で描かれた拷問シーンを覚えている人は多いでしょう。暴利でお金を貸す闇金融業者の主人公「丑嶋馨(演:山田孝之)」を中心に、ダークなエピソードが描かれています。
ドラマ版の「洗脳くん」編では、「神堂大道(演:中村倫也)」という男によって「上原まゆみ(演:光宗薫)」やその家族が洗脳され、崩壊の道をたどりました。
神堂に逆らえなくなった家族は、お互いを傷付けあうように仕向けられ、なかでも、まゆみの父親が下着姿のままで電流を流される場面は、視聴者に衝撃を与えます。うめき声をあげながら苦しむ父に対し、視聴者からは「観ているのがつらくなるレベル」「穏やかではいられない」などの声があがり、トラウマ級の場面として話題になりました。
記憶に残る残酷な描写といえば、ペンション内で起きた殺人事件を解決するサウンドノベルゲーム『かまいたちの夜』のドラマ版(2002年放送)もあげられるでしょう。同作はゲームの物語をそのまま実写化したのではなく、『かまいたちの夜』のファンがペンションに集い、事件が発生するというオリジナルストーリーが繰り広げられました。主人公は藤原竜也さんが演じています。
そして、ゲーム同様にペンション内で殺人が起きると、その影響で精神に異常をきたした女性は、何者かによって殺された遺体を包丁で切り刻み始め、トイレで流そうとするのです。遺体は映っていないものの、刃物で生身の体を切りつける生々しい音がしばらく流れ、かなり気味の悪い場面となりました。
あまり地上波で「解体シーン」が描かれることはありませんが、近年では『マイホームヒーロー』(原作:山川直輝/作画:朝基まさし)のドラマ版(2023年放送)で衝撃の場面が描かれています。同作は、平凡な推理小説オタクのサラリーマン「鳥栖哲雄(演:佐々木蔵之介)」が、娘の「零花(演:齋藤飛鳥)」にDVを振るう彼氏「麻取延人(演:内藤秀一郎)」を殺害してしまい、延人が所属していた半グレ集団に目を付けられてしまうというストーリーです。
延人の遺体を処理することになり、哲雄は小説で培った知識を活かし風呂場で解体することにします。さらに、解体した肉片を、トイレに流す描写もありました。放送後には、ネット上でも話題になり「死体処理が生々しすぎる」「苦手ならトラウマ必至だね、これは…」といった声が続出しました。続編の映画も公開されましたが、残酷描写としてはドラマ序盤のこの場面がいちばん強烈だったかもしれません。
(LUIS FIELD)