木から吊された黒人女性の死、殺人事件として捜査 米南部の警察が公表

タシア・フォーチュンさんを追悼する即席の献花台。遺体が見つかった敷地の裏庭に設けられている=8月10日、ミシシッピ州ジャクソン/(AP Photo/Sophie Bates) Sophie Bates/AP

(CNN)  米南部ミシシッピ州ジャクソンの廃屋の外で黒人女性(29)が木から吊(つる)された状態で死亡しているのが見つかった事件で、地元警察トップはこのほど、殺人事件として捜査を進めていることを明らかにした。 

遺体で見つかったのはタシア・フォーチュンさん。地元警察トップは8日、市議会で「ジャクソン警察は初日から、この事件を殺人事件として捜査してきた。検視当局から異なる報告を受けるまで、その方針は変わらない」と説明した。

警察はこれまで、事件を「捜査中の死亡事案」と分類していた。

検視の結果はまだ出ていない。フォーチュンさんの遺族は答えを求めており、地元当局者も事件を取り巻く状況に疑問を投げかけている状況だ。

厳しい視線が注がれている背景には、首つりを伴うミシシッピ州の長い人種暴力の歴史がある。ミシシッピ州では近年、首つりによる死亡事案が他にも起きているが、当局は自殺と断定した。

ジャクソン市議会の議長は「最終結論が出るまで(フォーチュンさんの)捜査を続ける必要がある。どんな結果であれ、我々はその結果に向き合う必要がある」との認識を示した。

警察トップが市議会で発言する前には、フォーチュン氏の母親による手紙が議会で読み上げられる場面もあった。

母親は「捜査が始まってからというもの、私はそれ以上の答えをもらっていない」「刑事たちは事前に録音されたメッセージを再生するかのように同じことを繰り返しているだけだ。今は完全に沈黙してしまった」と訴えている。

母親は10日、募金サイト「ゴーファンドミー」に開設したページへの投稿で、「ジャクソン警察の沈黙と無礼さ」を理由に、市議会議員に助けを求めたことを明らかにした。

「彼がタシアの事件を市議会で取り上げてくれたおかげで、ジャクソン警察はようやく表に出てきて、殺人事件として対応していることを認めた。私には分かっていたことだが、市民には知らされていなかった」

捜査員は今も母親やその夫と定期的に連絡を取っているものの、検視局の判断を待っている状態だという。

CNNは母親にコメントを求めている。

葬儀場の訃報を伝えるページに掲載されたタシア・フォーチュンさんの写真/ From Tucker Funeral Home

AP通信によると、フォーチュンさんの死を巡る捜査が始まる1年足らず前には、クリーブランドにあるデルタ州立大学の黒人学生(21歳)と、ビックスバーグのホームレスの白人男性(30代)が首をつって死亡する出来事があった。どちらも当局によって自殺と断定されている。

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