石破首相、『現代』に「内政でも外交でも何か間違いをしましたか」 全ては8日 花田紀凱 花田紀凱の週刊誌ウォッチング(1043)
首相になったばかりの頃、夜、ケータイにかけると、出なきゃいいのに、すぐに出てあれこれ話すから、からかわれていた。窮地の石破茂首相、相変わらず夜のケータイには出るらしい。
『週刊現代』(9/15)「辞めない石破とまさかの解散総選挙」。
<本誌記者の電話に、独特のあのねっとりとした声で答えた>
嫌ですね、あのねっとり口調。
8月24日夜10時半頃。
<-しかし、総理の日々は相当苦しいのでは?
「これ以上はないだろうね。40年この仕事をやっているが」
-どう乗り越えている?
「(中略)まだ今日も生きてたな、という感じです」>
<「内政でも外交でも何か間違いをしましたかね?」>
『週刊ポスト』(9・12)によると。
<「オレは後ろから鉄砲撃たれるのには慣れているんだよ」
これまで旧安倍派にさんざん批判されてきた石破首相は周辺にそう嘯(うそぶ)いているという>
『週刊新潮』(9月11日号)も。
<人事の機微に疎く、足元から上がる批判にもどこ吹く風。地位にしがみつくばかりの石破首相>
すべては9月8日。正面攻撃で辞めさせるしかあるまい。
新浪剛史サントリーHD会長の〝薬物疑惑〟による突然の辞任。経済記者も寝耳に水だったというが、さすが『週刊文春』(9・11)。
「新浪剛史、独占告白80分」。
8月9日、福岡県警が違法大麻成分THC(テトラヒドロカンナビノール)を含む商品を所持していた男を逮捕。その商品の郵送先の一つに新浪氏の自宅が。ために<麻薬取締法違反容疑で自宅に強制捜査を行った>。
<「ガサ入れのときには何も部屋から出ませんでした」「尿検査でも陰性反応」「なぜ、そういったものが含まれていたのか、一切わからない」>
新浪氏は9月1日早朝に帰国。
<「朝四時半に空港に着いて、そのまま会社に呼び出されて、五時過ぎから四時間、社長と話し合った。私が『これは納得できない』と伝えると、『納得できないなら解任です』と」>
新浪氏が気の毒になった。
(月刊『Hanada』編集長)