理化学研究所が「AI for Science」向けAIスパコンを「理究(りきゅう)」と命名

 理化学研究所(理研)の最先端研究プラットフォーム連携事業本部科学研究基盤モデル開発プログラムおよび計算科学研究センターは、人工知能を活用した科学研究「AI for Science」のための新しいスーパーコンピュータの名称を「理究」に決定し、英語表記を「RIKYU」とすることを明らかにした 。名称の選定にあたっては、社会に貢献する研究の現場で使われる計算機としての役割が明確に伝わることなどを条件に設け、2025年11月から12月にかけて一般からの公募を実施した。  全国から寄せられた重複を除く856件の応募案を精査した結果、今回の名称が選ばれた。 この名称に採用された「理究」という言葉には、自然界のあらゆる現象の背後に存在する原理や法則を意味する「理」を、最先端の人工知能技術とハイパフォーマンスコンピューティングを駆使して探究し、「究」めるという開発チームの理念が反映されている 。基礎科学の探求から社会実装につながる応用研究まで、幅広い領域の計算基盤として機能することを目指す方針である。  理化学研究所は「千利休の教えを伝えるとされる「利休道歌」の中の、有名な「守・破・離(しゅはり)」の「規矩(きく)作法 守り尽くして 破るとも 離るるとても 本を忘るな」という和歌を由来とし、師から教わったことを「守り」、既存の知を「破り」既存の型から「離れる」という茶道の精神を「理究」の名前に託していると発表している。  また、歴史的な茶人である千利休の「利休」と同じ発音を持つことから、多くの人々に親しみやすさを感じてもらえる点も選定の決め手となった 。 今回発表された「理究」は、人工知能の処理に特化した超並列計算に強みを持つシステムとして設計されており、2026年7月からの稼働を予定している 。理研が運用する大規模な科学技術計算に強みを持つスーパーコンピュータ「富岳」と双方向で連携することにより、これまでにない高度な科学研究基盤モデルの構築や、それらを応用した実験の自動化、シミュレーションの統合といった科学知の創出基盤の実現に向けて貢献していくことが期待されている 。

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