松田元太、Travis Japanで世界を救ってみたい!客席から黄色い歓声

TJが世界を救う!Travis Japan松田元太

 Travis Japan松田元太が7日、都内で行われた『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』(5月1日全国公開)の完成披露試写会に出席。『ライオン・キング:ムファサ』(2024)に続き、2度目のライオンの声を演じた本作のアフレコを振り返った。

【画像】松田元太&水上恒司&高石あかり、らいおんくんたちに囲まれ笑顔!

 本作は1978年に発売され、世界20か国以上で販売されているギンビス社の動物型ビスケット菓子を映像化したアニメーション映画。戦いには向かないたべっ子どうぶつたちが、世界征服をたくらむ敵にさらわれた仲間を助けるために立ち上がる様を描く。この日は、同じくボイスキャストの水上恒司高石あかり(※高ははしごだかが正式表記)、藤森慎吾オリエンタルラジオ)、蒼井翔太小澤亜李水瀬いのり東山奈央大野りりあな池田テツヒロ、監督の竹清仁も来場した。

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 本作の映画化を聞いた時は驚いたという松田は、「たべっ子どうぶつはずっと静止画のイメージだったんです。それがまさかの映画化。声が入って、それぞれの動物たちに命が宿った瞬間は驚きました。『これ、好きー!』って。みんなもきっと好きになる映画だと思いました。楽しんでほしいです。全人類のみなさんが楽しめる内容になっています」と本作をアピールする。

 アフレコが始まると、ボイスキャストの豪華さにも驚かされたという松田は「まさかの映画化で、周りはレジェンドの方がたくさん」と述べ、壇上を振り返って藤森と目があうなり、しみじみと「藤森さんとか……」と藤森の名前を挙げたが、これに藤森はくすぐったそうな表情。「俺はいいよ。目があったからっていちいち名前言わなくていいよ」とツッコミ返して会場を笑わせた。

 声優の仕事について聞かれると、松田は「(演じていて)素直に面白かったです」と本作のアフレコを楽しんだとのこと。その上で改めて作品の素晴らしさに気づいたと振り返り、「笑っちゃうし、動物たちは可愛いし、感動もあって楽しくて。動物のモフモフも含めて良かったです。結末はまさかです、いろんなものが詰まった映画だと思います」と満足げに話す。

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 蒼井からは「らいおんくんと松田くんの声がぴったりだった」と声をかけられたが、これにも感激の表情で、「素直に嬉しいです。その言葉と同じことをお客さんに感じてもらえたら嬉しい」と笑顔を見せた。また、本作の動物たちは「可愛いで世界を救う」がモチーフとなっているが、これにちなんで「みなさんは何で世界を救いたいですか?」と質問を受けると、松田は「この世界にはいろんな魅力的なアイドルの方がいますが、Travis Japanだけで世界を救ってみたい!」と話して客席の黄色い歓声を浴びていた。(取材・文:名鹿祥史)

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3位の『片思い世界』より。 - (C) 2025『片思い世界』製作委員会

 4月4日から4月6日までの週末映画動員ランキングが7日に興行通信社より発表され、『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』が5週連続で1位に輝いた。新作は『片思い世界』と『おいしくて泣くとき』が新しくTOP10にランクインした。

広瀬すず×杉咲花×清原果耶が涙…『片思い世界』特報映像

 初登場で3位になった『片思い世界』は、『花束みたいな恋をした』の脚本・坂元裕二土井裕泰監督が再び組み、広瀬すず杉咲花清原果耶がトリプル主演を務める切ない片思いの物語。初日から3日間で動員8万1000人、興収1億1600万円を記録した。同じく新作の『おいしくて泣くとき』は4位にランクインした。

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 5週連続首位を飾った『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』は、累計成績は動員317万人、興収37億円を突破した。そのほか、公開7週目の『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』が先週の10位から6位にジャンプアップした。同作は劇中のラップバトルの投票結果が可視化されるなど、日本初のインタラクティブ映画という形式が功を奏したことでロングランヒットとなっている。

 今週末は人気シリーズの第4弾『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』、ラミ・マレック主演・製作による『アマチュア』、ファン・ジョンミンチョン・ヘイン共演の『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』、ジャッキー・チェン主演の『A LEGEND/伝説』、リーアム・ニーソン主演の『プロフェッショナル』、インド映画『RRR』の製作の裏側をまとめたドキュメンタリー『RRR:ビハインド&ビヨンド』などが公開される。(今井優)

2025年4月4日~4月6日の全国映画動員ランキングトップ10

1(1)『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』 2(2)『ウィキッド ふたりの魔女』 3(NEW)『片思い世界』 4(NEW)『おいしくて泣くとき』

5(3)『白雪姫

6(10)『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』

7(5)『山田くんとLv999の恋をする

8(4)『ミッキー17』 9(7)『ファーストキス 1ST KISS』 10(9)『教皇選挙

※()内は先週の順位/興行通信社調べ

広瀬すず×杉咲花×清原果耶主演!映画『片思い世界』特報 » 動画の詳細

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今回も限界突破!『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』“ファイナルポスタービジュアル” - (C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

 トム・クルーズ主演の大ヒットスパイアクションシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(5月23日日米同時公開)の“ファイナル予告”映像とポスタービジュアルが公開。トムが挑んだ新たなアクションが明らかになった。

【動画】『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』ファイナル予告

 『ミッション:インポッシブル』は、スパイ組織IMFの敏腕エージェント、イーサン・ハント(トム)と彼のチームが、実現不可能なミッションに挑む人気シリーズ。1996年のスタートから29年を経てアクションの規模もスケールアップしていき、トムが自ら挑む命懸けのスタントは、今やシリーズ最大の見どころとなっている。

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 新たな予告編では、舞台が前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023)から2か月後であると明かされ、イーサンが政府によって拘束されている姿が映し出される。過去には裏切り者の濡れ衣を着せられたこともあるイーサンだが、今回なぜ囚われているのか気になるところ。また、前作で激闘を繰り広げた宿敵ガブリエルによる「お前の秘密も暴かれる」というセリフのとおり、本作ではこれまでほとんど語られてこなかったイーサンの過去が明かされるといい、その秘密こそが世界の危機を救うカギとなりそうだ。

 さらに、これまでイーサンを支えてきたIMFのメンバー、ルーサーから「人生は全ての選択の結果だ」と意味深なセリフが発せられており、今までのイーサンの全ての行動が本作に帰結していることへの裏付けともとれる発言だ。これらを表すかのように、『ミッション:インポッシブル』(1996)のワイヤーアクションを筆頭に、全編を通して過去作の名シーケンスがふんだんにインサートされ、これまでの全てが本作につながる、集大成ともいえる一本になることを期待させる。

 これまでに公開されている予告編では、空を舞う小型プロペラ機にしがみつく空中スタント、特殊なマスクとウェットスーツを身に着けた水中スタントが明かされていたが、ファイナル予告では、新たなスタントとして、荒れる大海原の真ん中で、イーサンが生身で海にダイブするシーンが追加されている。驚異のアクションはもちろん、空母とトム・クルーズの組み合わせには胸躍るばかりだ。

 監督は長らくシリーズを手掛けてきたクリストファー・マッカリーが担当。トムを筆頭に、ヘイリー・アトウェルヴィング・レイムスサイモン・ペッグヴァネッサ・カービーイーサイ・モラレスポム・クレメンティエフらが出演する。(編集部・入倉功一)

トム・クルーズ、空母からダイブ!?映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』ファイナル予告編 » 動画の詳細

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アニメーション映画『クスノキの番人』ティザービジュアル - (C)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会

 小説家・東野圭吾の作品を初めてアニメーション映画化する『クスノキの番人』が2026年に劇場公開されることが決定し、ティザービジュアルが公開された。

【画像】木村拓哉×長澤まさみ共演『マスカレード・ナイト』場面写真

 小説「クスノキの番人」(実業之日本社文庫刊)は、「その木に祈れば願いが叶う」と伝えられる、ミステリアスな“クスノキ”とその“番人”となった青年の物語。2020年に発行され、先日発行部数が累計100万部を突破した。

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 不当な理由で職場を解雇された青年・直井玲斗は、追い詰められた末の過ちで逮捕される。運に身を委ね、将来を思い描くことも、人生の選択を自ら決める意志もなかった玲斗。しかし、そんな彼の前に弁護士が現れ、依頼人の指示に従うなら、釈放すると彼に告げる。条件を呑んだ玲斗の前に現れたのは、大企業・柳澤グループの発展に大きく貢献してきた人物にして、亡き母の異母姉だという柳澤千舟。彼女は玲斗に「クスノキの番人」になるように告げる。

 東野は、原作執筆時から実写化は難しいと考えていたと明かし、アニメ化について「アニメーションになれば素晴らしいのでは、との思いが出てきたのはそういう流れからです。このたび、その夢が実現することになり、心よりありがたく感じております。私の空想力をはるかに超えた映像作品となっているに違いなく、今から楽しみにしています」とコメントしている。

 監督は、「ソードアート・オンライン」シリーズや「僕だけがいない街」(2016)、オリジナル劇場アニメーション『HELLO WORLD』(2019)などを手掛ける伊藤智彦。アニメーション制作は、テレビシリーズ「俺だけレベルアップな件」(2024)、「マッシュル-MASHLE-」(2023)や「リコリス・リコイル」(2022)などの人気作品を手掛ける A-1 Pictures が担当し、卓越した映像美で物語を描き出す。東野圭吾、伊藤智彦監督のコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)

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東野圭吾

小説を書く手法は作家によってそれぞれだと思いますが、私の場合、まずは頭の中で映像を思い描き、それを文章化していきます。だから作品の舞台となる土地には必ず参考にした場所があり、登場人物たちにもモデルがいることが多いです。『クスノキの番人』も、そのようにして書き上げた作品ですが、いつも以上に空想力を必要としました。超自然的な現象が頻繁に出てくるからで、実写化するのは難しいだろう、と執筆しながら考えていました。アニメーションになれば素晴らしいのでは、との思いが出てきたのはそういう流れからです。このたび、その夢が実現することになり、心よりありがたく感じております。私の空想力をはるかに超えた映像作品となっているに違いなく、今から楽しみにしています。

伊藤智彦監督

人はあっけなくいなくなるし、現状が永遠に続くことなんてあり得ない。ここ数年で自分が強く考えていることです。 個としての人間はとても脆弱で、遺伝子を残すという方法でそれを乗り越えようとしているのが動物的な対策なのだと思います。自分も40歳を過ぎ、残される側から残す側の気持ちを分かるようになってきました。それは単なる遺伝情報ということではなく、技術や精神性などといったことに関してもです。 この映画を通して『今の自分を形作っているものに感謝を告げる』。これが今回の自分の目標です。それは両親に、ということだけでなく普段関わっている人や昔お世話になった人、一瞬だけ現れてはいなくなった人もまるっと全てに。

そしてこの気持ちを次の世代にバトンを送りたい、そう考えています。

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「サンダーボルツ*」新予告|アベンジャーズを超越する史上最強の敵〈セントリー〉、襲来!|5月2日(金)日米同時公開! » 動画の詳細

 マーベル・スタジオ製作の新作映画『サンダーボルツ*』の最新予告編が公開され、本作の悪役がセントリーであることが公式発表された。

【動画】史上最強の敵セントリー現る!『サンダーボルツ*』最新予告編

 “神”を自称するセントリーは、全身真っ黒で素顔がわからない謎の敵。予告編では、CIA長官のヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)が「アベンジャーズ全員を合わせた以上のパワーを持つ、究極と呼ぶべき“ヒーロー”」と称しており、ニューヨーク上空で漆黒の闇を生み出し、その闇にのまれた人々は、影だけ残して瞬く間に姿を消してしまう。

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 セントリーがもたらす世界最大の脅威に立ち向かうのは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の無法者たちで構成された新チーム「サンダーボルツ*」だ。チームを率いる孤高の超人兵士バッキー(セバスチャン・スタン)をはじめ、USエージェント(ワイアット・ラッセル)、エレーナ(フローレンス・ピュー)、レッド・ガーディアン(デヴィッド・ハーバー)、タスクマスター(オルガ・キュリレンコ)、ゴースト(ハナ・ジョン=カーメン)といったクセつよな6人が、過去の挫折と向き合いながら、ヒーローとして世界を救うことを決意する。

 アベンジャーズ不在の世界に突如現れたセントリーは、果たして何者なのか。史上最強の敵に隠された秘密や、誕生の経緯も本作の重要なトピックになりそうだ。

 『サンダーボルツ*』は5月2日日米同時公開。なお、同作の主要キャストは、2026年5月に全米公開される『アベンジャーズ』シリーズ第5弾『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題) / Avengers: Doomsday』への出演が決定している。(編集部・倉本拓弥)

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足元の6人は誰? 『カラダ探し THE LAST NIGHT』新ビジュアル - (C)2025「カラダ探し THE LAST NIGHT」製作委員会

 橋本環奈が主演を務めるホラー映画の続編『カラダ探し THE LAST NIGHT』(9月5日全国公開)の舞台と登場人物たちの姿が垣間見えるティザービジュアルが公開された。

【動画】“赤い人”が来る…前作『カラダ探し』予告映像

 ウェルザード原作の『カラダ探し』(2022)は、血まみれの少女“赤い人”に殺されると前日に戻ってしまうループに巻き込まれた高校生たちが、夜の学校内に隠されたバラバラの人体を集める謎のゲーム“カラダ探し”に挑むホラー作品。『カラダ探し THE LAST NIGHT』でも、前作に引き続き、主人公・森崎明日香を橋本が演じる。

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 新たなビジュアルの背景には、怪しげな光を放つメリーゴーランドや薄暗い闇の中に浮かぶ観覧車が映し出されており、新たな“カラダ探し”の舞台が遊園地であることが明らかに。さらに、“赤い人”と重なるように体が消えかかっている明日香の足元に、正体不明の6人の死体が転がっている。彼らの顔は伏せられており、続編の登場人物のキャスティングにも期待が高まる仕上がりとなっている。

 明日香役の橋本は、「前作『カラダ探し』は、中高生の皆さんなど若い世代を中心に沢山の方に愛していただきどんどん広がっていく様子を感じていましたが、最新作の制作が決まったのはそのおかげと聞いてとても嬉しかったです!」とコメントを寄せ、最新作について「今回は前作で打ち倒したはずの“赤い人”が復活し、まさかのバラバラになった明日香のカラダを探すという衝撃のストーリーです。前作を超えるスケールと面白さになっていると思いますので、楽しみにしていてください!」と語っている。

 監督は前作に引き続き羽住英一郎、脚本は土城温美原祐樹が手掛ける。(編集部・入倉功一)

Ado×椎名林檎が初タッグ!映画『カラダ探し』主題歌入り本予告 » 動画の詳細

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高橋一生が連続ドラマW初主演「連続ドラマW 1972 渚の螢火」

 高橋一生が主演を務める、作家・坂上泉原作の「連続ドラマW 1972 渚の螢火」の制作が発表された。本土復帰直前の沖縄を舞台に、100万ドル強奪事件を描いたクライムサスペンスで秋に放送予定。高橋は連続ドラマW初主演となり、監督は『愛を乞うひと』(1998)の平山秀幸。 高橋と平山監督は『よい子と遊ぼう』(1994)、「連続ドラマW ヒトリシズカ」(2012)以来、3度目のタッグとなる。

【画像11点】高橋一生主演『岸辺露伴は動かない 懺悔室』フォトギャラリー

 ドラマの舞台は、本土復帰が目前に迫る1972年の沖縄。銀行の現金輸送車が何者かに襲撃され、100万ドルが強奪される事件が発生する。当時沖縄では復帰に際し円ドル交換(米占領下ではドル紙幣を使用していたが、復帰に伴い円紙幣への交換が必要だった)が県政の重要事業と位置付けられており、事件が日本政府やアメリカ政府に知られると外交問題に発展しかねない。そこで琉球警察は、これを秘密裏に解決するための特別捜査班を編成する。

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 高橋が演じるのは、特別捜査班の班長・真栄田太一役。真栄田は石垣島出身で、東京の大学に進学して琉球警察に入署したエリート。沖縄出身でありながら地元の署員からは「ないちゃー(本土の人間)」と揶揄され、自分が何者なのかアイデンティティを問い続ける。特別捜査班は、真栄田のほか、真栄田をライバル視する捜査一課班長・与那覇、定年を控えたベテランの玉城をはじめとするたった5人のチーム。事件解決のタイムリミットは本土復帰までの18日間。捜査を進めるうちに、事態は沖縄財界や地元ギャング、さらには米軍関係者を巻き込み、二転三転していく。

 高橋は、本作について「本作に描かれているのは、忘れてはいけないこと、残していかなければならない歴史的背景だと思います。お芝居を通して、自分自身がこの歴史を学び直すきっかけになりました」とコメント。同時に「歴史的背景がわからないという方にもクライムサスペンスとして楽しんでいただくことができる作品だと思います」と語っている。

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 原作者の坂上は、「明治大阪へぼ侍 西南戦役遊撃壮兵実記」(『へぼ侍』に改題してデビュー)で第26回松本清張賞を受賞、2作目「インビジブル」で第23回大藪春彦賞を受賞するなどした新鋭作家。坂上の作品が映像化されるのは本作「渚の螢火」が初となる。高橋一生、坂上泉のコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)

「連続ドラマW 1972 渚の螢火」はWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて今秋スタート(全5話)【第1話無料放送】

高橋一生(真栄田太一 役)

・オファーがあった際の印象、脚本に関して 本作のお話を頂いたときに、実話ベースの物語でも娯楽作品として作り上げることはできるのではないかと感じました。僕は、フィクションは徹底してエンタテイメントであるべきだと常々思っているのですが、ただ楽しめるということだけではなく、その物語が深く見ている人にしみ込んでいくということは可能なんじゃないかなと、望みを見出していました。

本作に描かれているのは、忘れてはいけないこと、残していかなければならない歴史的背景だと思います。お芝居を通して、自分自身がこの歴史を学び直すきっかけになりました。

・撮影を終えて感じたこと、真栄田のキャラクターに関して とにかく密度が高い撮影でした。毎日時間が溶けていくようだと感じていました。気づいたら、「こんなに撮っていたっけ?」という感じで、とても充実していたと思います。 僕が演じる真栄田は、自分がどこで生まれ、自分がどのように社会や風土になじんでいくのか、自分はどうあるべきか、とアイデンティティを問い続けているキャラクターです。

撮影を終えて、本作に携わる皆さんが僕の真栄田というキャラクターを形作ってくれたと実感しています。共演者の皆さん、平山監督をはじめ、スタッフの皆さんが僕を真栄田として見てくださってとても助かりました。

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そして、真栄田が所属する本土復帰特別対策室を語るうえで欠かせない存在が、真栄田と双璧をなす刑事・与那覇です。二人は同い年で、真栄田が八重山諸島出身であるのに対し、与那覇は沖縄本島出身。真栄田も熱いが、彼も熱い男で、二人はぶつかり合います。内燃している器官は一緒だけれど、出力の仕方が違うという差異を上手く出せたと思いますので、是非二人の掛け合いにも注目していただければと思います。

・視聴者の皆様へのメッセージ 歴史的背景がわからないという方にもクライムサスペンスとして楽しんでいただくことができる作品だと思います。そして、自分がどこで生まれたかによってその人の人生が最初から決まってしまいかねないレールが存在している、ということにも着目していただきたいです。それぞれのキャラクターが浮き立ってみえると思います。

僕は、本作に登場するキャラクターに悪人はおらず、社会に捻じ曲げられてしまった人々の物語として捉えています。どの人物もそうなってしまった理由があり、純粋悪ではなく、風土、国の背景、出自の違いなどで、こんなにも変わってしまうのかということを本作は問いている。そういった点も感じて頂ければと思います。

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坂上泉(原作者)

「渚の螢火」書影

・「渚の螢火」の映像化が決まった時のお気持ち 小説家デビュー以来「エラいことになった」の連続ですが、その中でもとびきりの「エラいこっちゃ」です。半世紀前の米軍占領下の沖縄を、実写映像で再現しようとする猛者がいるとは……。

・視聴者の皆様へのメッセージ 戦後80年、沖縄の本土復帰も半世紀以上前になるなか、不条理と怒りと情熱に満ちた時代を知る人は少なくなりました。その時代を生きた方々への敬意を、小説から映像化を通じて、より多くの皆様にお届けできるのであれば、望外の幸せです。

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「あんぱん」第8回より 画像はヤムおんちゃんこと屋村草吉(阿部サダヲ) - (C) NHK

 今田美桜が主演を務める連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)は9日、第8回が放送される。

【画像】草吉(阿部サダヲ)の姿が見えず…第8回

 朝ドラ112作目の「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルとしたオリジナルストーリー。激動の時代にさまざまな苦難を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどりつくまでの二人の愛と勇気の物語を描く。脚本は「花子とアン」「Doctor-X 外科医・大門未知子」などの中園ミホ。今田が暢さんをモデルとした主人公・朝田のぶ、北村匠海がやなせさんをモデルとした柳井嵩を演じる。主題歌はRADWIMPSの「賜物」。語りを林田理沙アナウンサーが担当する。(清水一)

▼第2週「フシアワセさん今日(こんにち)は」第8回あらすじ 元気のない家族のために力を貸してほしいというのぶ(永瀬ゆずな)の頼みに、草吉(阿部サダヲ)は1回きりの約束であんぱんを作ることに。不服顔の釜次(吉田鋼太郎)をよそに、桂(小倉蒼蛙)らの協力を得て即席のパン窯を作り始める草吉。 そうして無事に焼き上がったあんぱんは次々と売れ、のぶは改めて草吉に頭を下げる。羽多子(江口のりこ)も釜次にパン屋をやらせてほしいと頭を下げ、釜次はしぶしぶ了承する。翌日、草吉の姿が見えず……。

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