グリーンランド議会選、独立を長期目標とする政党が勝利-予想外

Sanne Wass、Sara Sjolin

  • デモクラティット党の得票率が29.9%、早期独立求める政党は2位
  • 独立の問題を巡って有権者の意見が割れているのを浮き彫り

デンマーク自治領グリーンランドの議会選挙で、デモクラティット党が予想外の勝利を収めた。トランプ米大統領がグリーンランド領有に意欲を示し注目を集めた選挙で、有権者はデンマークからの独立について比較的穏やかな姿勢の政党を支持した格好だ。

  集計完了時点で、独立を長期的な目標と捉える同党の得票率が29.9%と最も高かった。投票結果は、独立の問題を巡って有権者の意見が割れていることを浮き彫りにしている。

  デンマークからの早期独立を求めるナレラック党は序盤はリードしていたものの、24.5%で2位に終わった。グリーンランド自治政府が12日に集計結果を公表した。

  両党の得票率は、それぞれ4年前の9.1%と12%から伸びている。

  グリーンランド議会は31議席で構成される。新たな議会は、グリーンランドの独立への道筋や実現した場合の提携国を決める上で重要な役割を担う。

  今回の選挙に先立ち、トランプ氏は米議会での演説でグリーンランドへの関心を改めて示し、領有に向け自信を表明していた。

関連記事 グリーンランド首相、3月に総選挙実施-トランプ氏が強い領有意欲

原題:Greenland Voters Back Party Favoring Slower Independence Move(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE

関連記事: