トランプ氏指名の検事正代行、汚職担当部署の上級幹部を降格に
[ワシントン 28日 ロイター] - トランプ米大統領が指名した米首都ワシントン連邦地検のエド・マーティン検事正代行が2月28日、不正行為や公務員の汚職、公民権などを担当する部署の複数の上級幹部を、新任の検事が担当するような部署に降格したことが分かった。関係者3人が証言したほか、ロイターが関連する電子メールの内容を確認した。
降格されたのは2021年の米議会襲撃事件で扇動共謀罪などに問われた極右団体オースキーパーズのメンバーを有罪に追い込んだ主任検察官などで、新規の案件や令状の申請などを担当する部署に回されたという。
マーティン氏は電子メールで、今回の異動は「一時的なものではない」と書いている。
関係者の1人は「部署の運営を支えていた人々が標的になっており、皆がひどいショックを受けている」状態で、職場は「混乱している」と述べた。
この部署は政府当局者が関与する、政治的に取り扱いの難しい案件の捜査や、警察よる不正の訴追を担当している。
マーティン氏は連邦地検ワシントン事務所検事のトップとして、トランプ政権が政策を推進する上で重要な役割を果たしており、政敵への報復に利用されると懸念する声もある。
マーティン氏の事務所はコメント要請に応じなかった。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
Sarah N. Lynch is the lead reporter for Reuters covering the U.S. Justice Department out of Washington, D.C. During her time on the beat, she has covered everything from the Mueller report and the use of federal agents to quell protesters in the wake of George Floyd’s murder, to the rampant spread of COVID-19 in prisons and the department's prosecutions following the Jan. 6 attack on the U.S. Capitol.