ロシア、8月にガソリン不足の可能性 輸出禁止でも=関係筋
ロシアは8月にガソリン不足に直面する可能性があると、複数の関係筋が1日明らかにした。写真はロシア極東アムール州で2019年11月撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 1日 ロイター] - ロシアは8月にガソリン不足に直面する可能性があると、複数の関係筋が1日明らかにした。輸出禁止措置にもかかわらず、国内在庫の減少、季節的な需要のピーク、国内製油所の補修作業などが影響を与えるためという。
禁輸措置は7月28日から8月31日までの予定で、国内市場の安定維持と、自動車燃料価格の上昇回避が目的。
ただトレーダーらは、ガソリンの輸出量は国内消費をはるかに下回るため、国内市場に転用されても需要を満たすことにはほとんどつながらないだろうと指摘。規制当局が石油会社に対し、国内における石油精製品の販売拡大と工場の補修計画延期を求めると予想している。
ある大手石油会社筋は「現時点のガソリン生産量は夏場としては平常水準にある。販売量も予想範囲内だ。ただ民間トレーダーの在庫が不足している」と述べた。
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