米民主上院トップ、つなぎ予算案賛成へ 政府閉鎖回避に道
米民主党上院トップのシューマー院内総務は3月13日、翌日に迫った予算期限切れによる政府機関の一部閉鎖を回避するため、つなぎ予算案に賛成する考えを示した。2023年12月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 13日 ロイター] - 米民主党上院トップのシューマー院内総務は13日、翌日に迫った予算期限切れによる政府機関の一部閉鎖を回避するため、つなぎ予算案に賛成する考えを示した。
「私は政府を閉鎖させないために投票する」と上院で述べた。難しい決定だったことも認めた。共和党は今週、下院で既に同案を通過させている。
その後の記者会見でシューマー氏は、他の民主党上院議員が14日の採決でどのように投票するかについて詳細は明らかにせず、「各議員が(法案を)精査し、それぞれ判断する」と述べるにとどめた。
修正案の提出を認める可能性について、上院共和党トップのスーン院内総務と引き続き協議していることも明らかにした。
シューマー氏は12日、より包括的な予算案を策定する時間を確保するためとして、下院で可決された6カ月半のつなぎ予算延長案ではなく、1カ月の延長を提唱していた。ただ、仮に修正案の採決が認められたとしても、民主党が可決に必要な票を確保できる可能性は低い。
同氏は下院案に賛成する理由について「政府機関が閉鎖されれば、トランプ大統領と取り巻きに事実上、ワシントンと国への鍵を渡すことになる。それは避けなければならない」と言及。閉鎖に陥れば、ホワイトハウスと政府職員削減を主導する実業家イーロン・マスク氏に、どの機関をいつ再開するか決定する権限を与えることになると述べた。
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