マスク氏、州裁判官選挙に介入 保守派支持者に賞金100万ドル

トランプ米大統領の盟友のイーロン・マスク氏は30日、ウィスコンシン州最高裁判所判事の空席を争う選挙を巡り、共和党が支持する保守派候補を支援する有権者2人にそれぞれ100万ドルの小切手を贈った。グリーンベイで30日、応援演説するマスク氏(2025年 ロイター/Vincent Alban)

[30日 ロイター] - トランプ米大統領の盟友のイーロン・マスク氏は30日、ウィスコンシン州最高裁判所判事の空席を争う選挙を巡り、共和党が支持する保守派候補を支援する有権者2人にそれぞれ100万ドルの小切手を贈った。

4月1日に実施される選挙では、保守派のブラッド・シメル氏と、民主党が支持するスーザン・クロフォード氏が争う。各種世論調査などによると、クロフォード氏がシメル氏をリードしているとされている。

マスク氏はグリーンベイでの集会で小切手を配布。「われわれは実際、選挙に敗北する深刻な危機にひんしている」などと訴え、向こう2日間で集めた有権者1人につき支持者に20ドルを支払うともした。

選挙は、大統領選の激戦州として知られるウィスコンシン州の最高裁における左右の勢力バランスを決するもので、中絶の権利、労働者の権利、選挙ルールなどの問題に影響を与えるとされる。選挙は厳密には無党派だが、トランプ氏に対する早期の国民投票と位置付けられる。

ワシントン・ポスト紙によると、ウィスコンシン州のカウル司法長官(民主党)は小切手提供を阻止するため訴訟を起こしたが、州最高裁はマスク氏の行為を許可する判決を下した。

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