「あほか」「知らんがな」山形・西川町長のパワハラ調査、第三者委員会が最後通告

報道陣の質問に答える山形県西川町の菅野大志町長=16日午前、西川町役場

山形県西川町の菅野大志町長(47)の町職員に対するハラスメントを調査していた第三者委員会は16日、結果を公表した。職員に対し、サウナやワーキングをしながらの打ち合わせや「あほか」「知らんがな」といった暴言の数々は〝パワハラのデパート状態〟。「(町長の)辞職がない限り、町政の回復は難しい」との趣旨の厳しい報告になっている。

調査は当事者への聞き取りやアンケート方式で行われ、弁護士3人で昨年6月から始まり、今月報告書としてまとめられた。

主なパワハラとして、町長の指示を拒否した元職員の襟首をつかみ、町長室に引っ張り込んだ。

・町営住宅から住民1人がすぐに退去したことに対し、町職員を集め、「町の損失である」と幹部職員に話すよう指示した。

・町長から業務上の打ち合わせを求められ、町の温泉施設内で行った。

・町職員2人が夜間、業務上の打ち合わせで町長宅を訪れたところ、1時間以上もウオーキングしながら打ち合わせを行った。

・残業時間が月160時間を超えた職員ら2人が、町長から別の月に付け替えするように求められ、応じない場合は人事異動の対象となる旨を述べた。応じなかった2人には人事異動が行われた。

・町長はLINEグループについて町幹部に「1on1をすると、課長が職員の成長を阻害する要因であることは間違いない。これを是正するには、楽に働けるポストで働くか、変るかどちらかです!(原文まま)」と翌日までの個別のメッセージを求めた。

・町長は「お前ら」「怒」「しらんがな」「あほか」などの言葉を含む投稿をした。

・職員が午後11時を過ぎて残業していたところ、町長から「午後10時以降家でやってください」「うるさいし」「テレワークで、家で仕事できますので」とメッセージを送った。

・町長は職員に「体たらく」「二倍速でやるしかない」と投稿した。

・特定の3つの課に対して、「モニタリング3課」と表現し、他の課から町長の監視対象になっているととられかねない可能性があった。

・町長は担当職員Aが民間連携事業の進め方について指導を依頼してきたところ、「Aさん、忘れるので、忘れない方を連れてきてください~」と複数の人間が閲覧可能な状況で投稿した。

・町長は課長LINEグループに勤務時間以外の時間や休日に、判明しているだけでも2年間の長期にわたって投稿した。緊急性、必要性のない投稿もあった。

第三者委員会は「菅野町長と被害を受けた職員を離さなければ問題は解決しない」としたが、「町長がその職にある限りは現実的ではない」として、事実上の辞職勧告をした。

菅野町長は記者団に「町を良くしたいという熱い指導が、受け取る側には違っていた。反省している。再発防止に向けて町内で検討していきたい」として進退には触れなかった。

町議会は13日、町議会がハラスメントとした行為は「辞職に相当する」として問責決議案を全会一致で可決している。

任期満了にともなう町長選は4月7日告示、同12日投開票で行われる予定だが、出馬を表明した候補者はいない。

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