中国南部で豪雨被害拡大、救助活動続く 感染症も深刻化

 東アジアモンスーンがピークに達する中、中国南部では6日、救助隊が豪雨の合間を縫って、土砂崩れでできたがれきの撤去や冠水した道路の排水作業などに追われている。写真は香港で5日撮影(2025年 ロイター/Lam Yik)

[北京 6日 ロイター] - 東アジアモンスーンがピークに達する中、中国南部では6日、救助隊が豪雨の合間を縫って、土砂崩れでできたがれきの撤去や冠水した道路の排水作業などに追われている。

香港と中国南部・珠江デルタ周辺の都市は前日も豪雨に見舞われたが、気象当局によると、さらなる雷雨が予報されている。

広東省では商店街が水路と化している様子が動画で確認できる。淀んだ洪水で繁殖した蚊の急増によってチクングニア熱の流行が悪化し、広東省ではこれまでに7000人以上の感染者が報告されている。

東アジアモンスーンが中国の北と南で停滞し、7月上旬から数週間にわたって大気の混乱を引き起こしているため、同国は例年以上の豪雨に見舞われている。

国営の新華社によると、中国は5日、広東省と河北省、北京市、内モンゴル自治区北部の洪水救援活動を支援するため、10億元(1億3921万ドル)以上の災害救援金を割り当てた。

週末には広東省で少なくとも5人が死亡し、1300人以上の救助隊員が参加する大規模な捜索活動が行われた。豪雨は今後数日で弱まると予想されている。

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