「ウクライナ戦争であらゆる手段使う用意」、ロ外相が米記者に説明

 12月6日、ロシアのラブロフ外相(写真)は放送されたインタビューで、ウクライナ戦争で極超音速ミサイルを使用したことについて、西側がロシアに「戦略的敗北」をもたらすのを阻止するため、あらゆる手段を用いる用意があると理解させる狙いがあったと述べた。写真は5日、マルタのタカリでの代表撮影(2024 ロイター)

[5日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は5日放送されたインタビューで、ウクライナ戦争で極超音速ミサイルを使用したことについて、西側がロシアに「戦略的敗北」をもたらすのを阻止するため、あらゆる手段を用いる用意があると理解させる狙いがあったと述べた。

米ジャーナリスト、タッカー・カールソン氏のインタビューに英語で応じた。

ラブロフ氏は米国と米同盟国がウクライナに長距離兵器を供与しているとし、これらの国へのメッセージは「彼らがロシアの戦略的敗北と呼ぶものを成功させないため、われわれはどのような手段でも用いる用意があると理解しなければならないということだ」と説明。「彼らは、どの国、どの地域、どの大陸でも、世界の覇権を維持するために戦っている。われわれは正当な安全保障上の利益のために戦う」と語った。

西側について、2022年2月の対ウクライナ「特別軍事作戦」開始前の数週間から数カ月間、ロシアの安全保障を維持するための話し合いを拒否していたと指摘。ウクライナについても、本格的な戦争が始まる前と、22年4月にトルコで行われた協議の2度にわたって提案を拒否し、領土保全を維持する機会を失ったとした。

「この戦争を始めたのはわれわれではない。われわれは何年も何年も何年も、北大西洋条約機構(NATO)をわれわれの国境に近付けると問題が起きるという警告を送っていた」と話した。

また、ロシアにはレッドライン(越えてはならない一線)がない、またはレッドラインが「何度も動かされている」と思い込むのは「非常に大きな間違い」だとけん制した。

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