ウクライナ、ドローン調達巡る大規模な汚職摘発 現職議員ら関与

ウクライナの汚職対策機関は2日、軍用ドローン(無人機)や信号妨害システムを高値で調達する大規模な汚職を摘発したと発表した。写真は2023年6月、ウクライナで撮影(2025年 ロイター/Alina Smutko)

[キーウ 2日 ロイター] - ウクライナの汚職対策機関は2日、軍用ドローン(無人機)や信号妨害システムを高値で調達する大規模な汚職を摘発したと発表した。

国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察庁(SAPO)は声明で、現職議員1人、地方当局者2人および国家警備隊員らが賄賂を受け取っていたと明らかにした。氏名は公表していない。

「サプライヤー企業との国家契約を意図的に高値で結ぶことが計画の本質だった」とし、契約価格の最大30%に相当するリベートを受け取っていたと指摘した。この件で4人が逮捕されたという。

ゼレンスキー大統領は「汚職に対するゼロ寛容、汚職を暴くための明確なチームワーク、その結果としての公正な判決のみが必要だ」とテレグラムに投稿した。

NABUとSAPOを巡っては、検事総長に管理権限を与える法案にゼレンスキー氏が署名したことを受け、各地で抗議デモが発生。ゼレンスキー氏は7月31日、両機関の独立性を回復する法案に署名していた。

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