仏中銀総裁、債務問題の先送りに警鐘 「対応遅れれば苦痛増す」

フランス中銀のビルロワドガロー総裁は2日、同国が過剰な財政赤字と債務への取り組みを先延ばしにすればするほど、解決策を見つけるのが困難になると述べた。パリで4月撮影(2025年 ロイター/Abdul Saboor)

[パリ 2日 ロイター] - フランス中銀のビルロワドガロー総裁は2日、同国が過剰な財政赤字と債務への取り組みを先延ばしにすればするほど、解決策を見つけるのが困難になると述べた。

ビルロワドガロー氏は、バイル内閣に対する信任投票を来週に控え、これまで以上に公共財政を抑制すべき時期にあるが、その取り組みは広く共有されなければならないとの見解を示した。また、「我が国がこの問題への対応を遅らせれば遅らせるほど、それはより苦痛なものとなるだろう。この取り組みは公平で、全ての人が共有することが望ましい」とした。

バイル首相は先週、大幅な予算削減案を巡って9月8日に国民議会(下院)で信任投票を実施すると発表した。主要野党3党はこれを支持しない意向を示し、政権は崩壊の危機に直面。それ以降、フランス国債と株式は大きく売られている。 もっと見る

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