トランプ氏のガザ構想「中東の緊張あおる」=ロシア外務省

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は6日、トランプ米大統領が提案したパレスチナ自治区ガザを巡る構想は衝撃的で、中東の緊張を高める結果になるとの見解を示した。1月撮影(2025年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

[モスクワ 6日 ロイター] - ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は6日、トランプ米大統領が提案したパレスチナ自治区ガザを巡る構想は衝撃的で、中東の緊張を高める結果になるとの見解を示した。

トランプ大統領は4日、イスラエルのネタニヤフ首相との会談後、ガザからパレスチナ人を他の地域に移住させた上で米国が管理し、「中東のリビエラ」に変える構想を提案。6日には、ガザは「戦闘終結後にイスラエルから米国に引き渡されるだろう」という考えを改めて示した上で、ガザへの米軍派遣の可能性を否定した。 もっと見る

ザハロワ氏は記者団に対し、困窮している全ての人々に人道支援を提供することが現時点で最も重要だとした上で、「イスラエルとイスラム組織ハマスの間の合意の履行を確実にすることが最も重要だと考えている」と指摘。

トランプ氏の発言について、現段階での大衆迎合的で衝撃的な主張は建設的でないとし、「地域の緊張を高め、すでに極度に悪化している問題に拍車をかけるだけだ」と述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: