山田孝之さん・山下美月さん、映画「名探偵コナン」の「聖地巡礼」 長野県の魅力は「そば」「日本酒」「星空」
■2人がゲスト声優 映画は18日公開
長野県が舞台となる人気アニメ映画「名探偵コナン 隻眼(せきがん)の残像(フラッシュバック)」の全国公開を18日に控え、ゲスト声優を務める俳優の山田孝之さんと山下美月さんが9日までに、劇中に登場する長野市の県庁や、南佐久郡南牧村の国立天文台「野辺山宇宙電波観測所」を訪れた。県庁内にある県警本部の通信指令室を見学後にトークイベントに登壇し、映画や長野県の魅力などを語った。
■長野県庁で県警本部の通信指令室見学
2人は県庁入り口で主人公江戸川コナンの着ぐるみと対面。110番通報を受ける通信指令室では坂下郁夫広報官から、全県から1日約300件の通報がある―などと説明を受けた。
阿部守一知事、県警の鈴木達也本部長を交えたトークイベントで、山田さんは映画について「雪山がメインなので美しく、事件は起きるし、アクションもあって普段見慣れている場所でも全く違う景色を見せてくれると思う」と紹介。山下さんは、県庁1階ロビーについて「映画と全く同じロケーションになっていて、すごく感動した」とし、映画は「県の魅力もたっぷり伝わる内容」とPRした。
山下さんはドラマの撮影などで県内を訪れたことがあり、「おそばと日本酒がおいしい」。露天風呂から眺める星空など信州の魅力を語った。コナンのTシャツ姿で登壇した阿部知事は「コナン君の力を借りて県の物産、観光をPRしていく。美しい自然環境や山の魅力をしっかり発信したい」と力を込めた。
■「果てしない」観測に驚き 野辺山宇宙電波観測所
山田さんと山下さんは野辺山宇宙電波観測所で、劇中に登場する45メートル電波望遠鏡などを見学。天文台の研究員の声を担当する山下さんは、巨大なパラボラアンテナが動く様子に「映画ではアンテナのスケール感が分からなかったが、実際に来て、こんなに大きなアンテナがあるんだと改めて思った」。山田さんは「最後に壮大なアクションがあるので、ここにいると緊張感がある」と語った。
所長の西村淳さん(38)が、電波望遠鏡の精度の高さなどを解説。研究員の仕事場のモデルとなった観測室では、山下さんが実際にコンピューターを操作してアンテナを動かした。西村さんは「観測結果を画像にするには何千回と観測を繰り返し、数カ月かかる」と説明すると、山田さんは「果てしない!」と驚いた様子だった。
山下さんは、「長野県に実際に来て、天文台や県警を見たいという方もたくさんいると思う」とし、「私たちのように『聖地巡礼』をしてほしいし、その後でもう一度映画を見るのも楽しそう」と話していた。
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山田孝之さん・山下美月さんの「長野巡礼」 野辺山宇宙電波観測所で語った全文
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