ワーナー、パラマウントの買収案拒否 完全売却の可能性は検討=関係筋

米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は21日、複数の買い手候補が関心を示したことを受け、自社の完全売却の可能性を検討していると発表した。2023年9月撮影(2025年 ロイター/Mario Anzuoni)

[21日 ロイター] - 米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)(WBD.O), opens new tabの取締役会は21日、同業パラマウント・スカイダンスPSKY.Oが提示した約600億ドルの買収案を拒否した。関係筋がロイターに対し明らかにした。

買収案は大半が現金で構成され、1株当たりの提示額は約24ドルだった。

WBD株は約11%高で取引を終了した。

WBDはこの日、複数の買い手候補が関心を示したことを受け、自社の完全売却の可能性を検討していると発表。戦略的選択肢の検討プロセスについて、完了期限などの明確なスケジュールは未定としていた。

WBDは今年6月、動画配信・映画とケーブルテレビ(CATV)に事業を切り分け、2つの上場企業にする組織再編計画を発表。9月にパラマウントがWBDに買収を提案する準備を進めていることが関係筋の話で明らかになっていた。
関係筋によると、米コムキャスト(CMCSA.O), opens new tabが買収を視野にWBDの資産を調査する公算が大きい。CNBCによると、ネットフリックス(NFLX.O), opens new tabも買収に関心を示している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: