64GB構成すら“絶望”が近づく中で、CUDIMMの人気が再上昇するアキバ(ITmedia PC USER)

 HDDは値上がりだけでなく品薄傾向も見られるようになり、SSDも追随している様子だ。TSUKUMO eX.は「8TB HDDは特価でも2万円台前半は厳しくなっています。供給が少ないこともあって、ジャンル全体のトレンドは4TB以下になっていますね」と話していた。  ドスパラ秋葉原本店も「HDD不足もあって、SSDを複数枚購入している方をしばしば見かけるようになりました」といった変化が起きているそうだ。  群を抜いて深刻なのは、やはりメモリだ。価格の上昇は続いており、64GB以上のキットは多くのショップで枯渇に近い状況となっている。  パソコン工房 秋葉原パーツ館は「回転が早いモデルは再入荷のたびにガンガン上がっています。価格の上昇幅が少ないのは、ハードスペック過ぎて買う人が限られているDDR5-7200などだけです。価格面で目立つから初めて自作するという方もよく興味を持たれますが、価格の理由をご説明して何度か踏み止まっていただきました」と振り返る。  そういった中で、狙い目として一部で話題になっているのがCUDIMMだ。組み込めるのがIntel Z890やIntel B860などのマザーボードに限られるが、高速かつ大容量の環境を構築しやすい利点がある。  TSUKUMO eX.は「Intel系で大容量メモリを狙うなら、穴場スポットといえるかもしれません。ただ、それぞれの在庫は薄いので、来週には他と同様の状況になっているかも……」という。

 グラフィックスメモリ(VRAM)を搭載しているグラフィックスカードも、いずれ価格の上昇と枯渇の対象になるとささやかれている。パソコンSHOPアークは「GeForce RTX 5090はVRAMがそろわないから出荷できないという話も聞きます。他も現状はどうにか維持していますが、時間の問題で一気に価格が上昇するのではと警戒されていますね」と話していた。  そうした中で人気を集めているのが、ASRockの「AMD Radeon RX 9070 XT Challenger 16GB」だ。9万円弱~9万円強で販売しているショップが多く、その人気から「1人1点まで」といった台数制限を設けているショップもある。  その他にも、9万円台前半の比較的安価なRadeon RX 9070 XTカードは各ショップでよく売れている様子だ。  GeForceも含めて割安とみられるケースが多い上、「今のうちに入手したい」という思いも重なっているのではないかと言われていた。  あるショップは「NVIDIAはGPUの出荷でセット供給していたメモリのバンドルを中止しましたし、Radeonは今後の値上がりの目安をアナウンスしています。いずれのブランドも値上がりは確実ですが、まず動きがあるのはRadeonだと言われています」と教えてくれた。今後の動向に注目したい。

ITmedia PC USER

関連記事: