【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース

マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

今週中

トランプ米大統領は中国国家主席と話す可能性について「習主席と話す考えだ。たぶん週末になるだろう」と述べた。週末の米中貿易協議で一定の合意が得られたことを受けて、ホワイトハウスで記者団に語った。今後90日間の協議で合意に至らなかった場合は、関税率が30%を「大きく上回る」こともあり得ると語った一方、再び合計145%に引き上げることはないとも述べた。

15日のイスタンブール

トランプ米大統領は15日にウクライナ停戦協議が予定されているトルコに立ち寄ることを検討していると述べた。13日から中東を歴訪するトランプ氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領による直接協議が実現すれば、自身も加わる考えを示唆した。ゼレンスキー氏はこれを歓迎し「ロシア側がこの会談を回避しないことを望む」と述べた。ゼレンスキー氏と欧州諸国の首脳らは10日、ロシアに対して12日から30日停戦に応じなければ追加制裁を科すと迫った。

足踏み

ソフトバンクグループが米国で人工知能(AI)インフラに1000億ドル(約15兆円)を投じるスターゲートプロジェクトに、減速感が漂い始めた。複数の関係者によると、年初に始まったみずほ銀行やJPモルガン、アポロ・グローバル・マネジメント、ブルックフィールド・アセット・マネジメントなどとの予備的協議は、足踏みが続いている。不安定な経済やAIサービスの低価格化で、金融機関がデータセンターの評価を見直しているため、交渉が滞っているとしている。いまだに資金調達のスキームは策定されておらず、銀行やプライベートエクイティ、資産運用会社との本格的な協議にも至っていない。

医薬品株は上昇

トランプ米大統領は医薬品価格の引き下げに向けた大統領令に署名した。製薬会社を交渉の場に引き出すことで、外国と同等水準へ値下げを求める構えだ。製薬各社には自主的な値下げを求め、応じなければ規制措置を講じる可能性を示した。だが、製薬業界が懸念していたほど厳しい内容ではなく、詳細が明らかになるにつれ、製薬株は総じて値上がりした。ジェフリーズのマイケル・イー氏は株式市場の反応について「懸念していほど悪くないとの解釈が広がり、好感された」と述べた。

粘り勝ち

中国の習近平国家主席は関税問題で、トランプ米大統領に対して一歩も引かない姿勢を貫くことで好結果を得た。両国が合意した劇的とも言える大幅な関税引き下げは、中国側の予想を上回り、主な要求は今回の協議でほぼ全て満たされた。調査会社トリビアム・チャイナのトレイ・マカーバー氏は「今回の結果は米国が譲歩したという点で、中国が望み得る最良のものだったと言ってよいだろう」と指摘。「今後、中国側はいかなる交渉においても、米国に対して主導権を握っていると自信を持つことになるだろう」と述べた。習主席は世界の他の指導者とは対照的に、トランプ氏からの度重なる電話会談の呼び掛けを拒否。トランプ氏は12日、習主席と今週末にも話す可能性があると述べた。

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