絶好調オリックスが6連勝 最大の敵はケガ?「3連覇したチームですから力は本物」と野田浩司氏

 「日本ハム4-6オリックス」(6日、エスコンフィールド)  オリックスが日本ハムに勝って連勝を「6」に伸ばした。3割打線は依然として活発。六回に中川圭太(28)の3ランで逆転し、そのまま逃げ切った。開幕直後とはいえチーム成績は7勝1敗。デイリースポーツウェブ評論家の野田浩司氏は「今年はある程度メンバーがそろっている」と語り、今後も好調が持続すると予測した。   ◇  ◇  オリックス打線が止まらないですね。昨年とは違い、どこからでも点が取れている。さすがにチーム打率3割をキープするのは難しいだろうが、いいスタートが切れているし、このまま乗っていく要素は十分にある。  まず、中心になるべき選手が打っている点に注目したい。頓宮(打率・400)は首位打者経験があり、杉本(・345)は元ホームランキング。西川(・469)も3割経験者ですから。  若手の活躍だけで点が入っているという状態なら安心できないけどね。実力のある選手が実力通りの力を出せているのがいい。この勢い、力は本物と言ってもいいでしょう。  最下位に終わったオープン戦とは“別人”のように見えるかもしれない。ただオープン戦とはそういうものだと思いますよ。  開幕前に行われたあるトークショーで「オリックスが非常に心配。だいじょうぶでしょうか」と質問され、「オープン戦なので気にする必要はないですよ」と答えたんです。  実力や経験のある選手は自分の調子が悪ければ、どこをどう直して臨めばいいか分かってますからね。逆に修正すべきポイントが理解できてよかったと思う。特に西川あたり。  西川はこのコラムでも以前に触れたことがあるが、昨シーズン中に他球団から研究されたものを「1年の慣れ」が上回るだろうから、今年はしっかりした成績を残せると思っている。  若手の野手では太田の成長が楽しみ。パンチ力が魅力の選手で、ファーストストライクから振っていく積極性があって右方向へも打てる柔軟性もある。荒っぽさが消え、率も残せるタイプになっていくように感じる。  紅林もまだまだ伸びる選手。宗は“今年は調子がいい”と自分でも言ってましたからね。  九里が加わった先発投手陣は宮城を中心に質が高い。先日、先発予定が雨で飛んだ椋木も非常にいい投手。ここに調整中の山下が戻ってくれば、かなり充実した陣容になるはず。  そもそも3連覇したチームですからね。強力なリリーフ陣をもつ投手力の印象が濃いチームだったが、しっかりとした攻撃力もあった。だからメンバーはそろっていると言っていいし、今の快調ぶりは決してフロックではないと思いますよ。  昨年は投打にわたってケガ人が多く出て不調の選手も続出しましたからね。今年も森が戦列を離れている状態で、とにかく故障が一番怖い。  現状、紅林は腰に違和感があるようで、杉本はこの日の試合中にベンチへ下がったから少し気にはなったが、故障は不調につながる原因にもなるだけに用心するに越したことはない。  ソフトバンクが苦しんでいるのは近藤や栗原の離脱が大きい。最大の敵は、やはりケガ。長いシーズン、そこをどう乗り越えるかでしょうね。

デイリースポーツ
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