「iPhone 16e」ホームボタン廃止で論争。Androidユーザーは高みの見物
受け入れるしかないのか…。
Apple(アップル)が正式リリースした「iPhone 16e」は、いろんな反応を引き起こしています。なかでもホームボタン=Touch IDの廃止は、大騒ぎとなってもいるようですけど、米GIZMODOのFlorence Ion記者は、別の角度からとらえているようですよ。
そもそも8年前がラストだった…
まず指摘されているのは、フラッグシップモデルとしてのiPhoneで、すでに「iPhone 8」シリーズを最後に、ホームボタンを物理的に備えるデザインは終了していたという点。2017年に「iPhone X」シリーズが出たころ、同じようにホームボタンないと困る騒動で盛り上がっていました。それから早いもので8年が経過しようとしているんですね。
もちろん、いまのいままで「iPhone SE」シリーズの第3世代に、ホームボタンとTouch IDが残り続けてきたため、今回ついに完全にiPhoneから消えてしまったと騒がれてはいます。ですが、よく考えると、Appleは、物理的なキーを排除するのではなく、いろいろ新たな形が模索されていますよね。アクションボタンだったりカメラコントロールだったり。
Touch IDとFace IDを比較するならば、認識レベルでは圧倒的にFace IDの信頼感が勝るでしょう。だから、Touch IDでなければ困るということはないはず。むしろ、ホームボタンには、安心感という意味で大きいものがありました。とりあえず押したら、最初のホーム画面に戻れるという意味のね。でも、iPhone 16シリーズであれば、アクションボタンをカスタマイズして、安心のホームボタンと同じ動作になるよう使うことだってできます。ないと絶対困るという存在では、いつのまにかなくなってきてたのかも?
Androidスマホの決別は早かった…
ホームボタンない、どうする? この問題は、Androidスマートフォンでも生じてきました。実はFlorence Ion記者は、なんと「iPhone 4S」を最後に、ふだん使いのスマートフォンとして、ずっとAndroidユーザーという経歴です。
いまとなっては懐かしい、15年前の「Nexus One」というAndroidスマホには、いわゆるホームボタンの位置に、出っ張ったトラックボールが装備されていました。それをクルクル回せば、画面スクロールできてしまったというUI(ユーザーインターフェース)で、その廃止時にも、えっ、これからどうする? そんな一騒動があったんだとか。
結局いまは画面タッチのみで、スイスイと同じあるいは同じ以上の操作が当たり前にできる時代となっています。慣れ親しんだUIが消えるとき、人は戸惑い、哀愁を覚えるものですけど、やがてはそれがなくなった新しいUIで満足できてしまう~。これが時代の移り変わりでしょう。
もしかすると、iPhone SEユーザーでなければ、そもそもすでにホームボタンのない世界が当然となっており、なんら騒ぐことでもないのかも。また一時代が終わりを告げますね。