話題株ピックアップ【夕刊】(1):JBS、フィナHD、ネクソン
■フィナHD <4419> 1,288円 +263 円 (+25.7%) 本日終値
Finatextホールディングス<4419>は急伸。マドを開けて買われた。13日取引終了後に25年3月期連結決算を発表し、売上高が前の期比43.3%増の77億200万円、営業利益が同4.6倍の9億5000万円だった。続く26年3月期の売上高は前期比42.8%増の110億円、営業利益は同96.8%増の18億7000万円の見通し。連続での最高益更新を目指す計画だ。これが好感された。金融サービスを運営するために必要な基幹システムをクラウドベースで提供する主力の「金融インフラストラクチャ事業」で、新規パートナーの獲得と既存パートナーとのサービス拡大を見込む。配当予想は無配継続とした。あわせて中期事業計画を発表した。中期目標として29年3月期に売上高300億円の達成を目指す。既存顧客からの収益拡大と既存ビジネスの新規顧客獲得に加え、決済関連システムなど新規事業の創出を見込む。■ネクソン <3659> 2,648.5円 +382.5 円 (+16.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ネクソン<3659>が切り返し急。同社は13日の取引終了後、25年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.1%増の1139億3400万円、営業利益は同42.8%増の416億1100万円、最終利益は同26.9%減の262億7200万円となった。最終利益は2ケタ減となったものの、営業利益は期初に示した予想レンジの上限を上回っており、好感されたようだ。韓国での売り上げが好調に推移したほか、人件費や広告宣伝費が想定を下回り、利益を下支えした。■三井松島HD <1518> 4,995円 +700 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率4位
三井松島ホールディングス<1518>がストップ高の水準となる前営業日比700円高の4995円に買われた。13日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、取得総数350万株(自己株式を除く発行済み株式総数の31.3%)、取得総額200億円を上限とする自己株式の取得枠を設定したと開示。更に、1対5の株式分割と実質増配計画も公表しており、ポジティブ視されたようだ。自社株の取得期間は6月2日から26年6月1日まで。株式分割は今年9月30日を基準日として実施する。26年3月期の年間配当予想は株式分割前の水準で230円。前期の年間配当は130円だった。26年3月期の業績予想は売上高が前期比8.1%増の655億円、最終利益が同32.9%減の58億円としている。■バイセル <7685> 3,675円 +510 円 (+16.1%) 一時ストップ高 本日終値
BuySell Technologies<7685>が後場終盤に急伸。午後3時ごろ、25年12月期の連結業績予想について、売上高を997億9000万円から1000億円(前期比66.7%増)へ、営業利益を65億円から75億円(同58.4%増)へ、純利益を33億3000万円から37億9000万円(同57.2%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期において、グループ出張訪問買い取り事業及びグループ店舗買い取り事業ともに買い取り・販売が好調に推移したことに加えて、今期から連結対象となったレクストホールディングスの販売も計画を上回って進捗したことなどが要因。また、査定員1人あたりの出張訪問数増加や店舗あたり労働生産性の向上が図られたことから人員計画の見直しに伴う人件費の削減を見込むことなども寄与する。なお、第1四半期(1~3月)決算は、売上高234億300万円(前年同期比93.1%増)、営業利益24億2300万円(同3.5倍)、純利益12億5100万円(同4.3倍)だった。■オークネット <3964> 1,456円 +184 円 (+14.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
オークネット<3964>が急反発し年初来高値を更新。13日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を590億円から610億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を60億円から75億円(同7.1%増)へ、純利益を37億円から47億5000万円(同5.9%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各19円の年38円から中間・期末各21円の年42円へ引き上げたことが好感された。第1四半期において、特にライフスタイルプロダクツ事業で新型スマートフォンの買い替え需要が好調であり、中古スマートフォンの流通台数が増加したことや、ブランド品オークションにおける出品・成約台数が好調に推移したことが寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高159億7800万円(前年同期比45.4%増)、営業利益30億8300万円(同50.8%増)、純利益20億1200万円(同44.6%増)だった。■栗本鐵工所 <5602> 5,300円 +635 円 (+13.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
栗本鐵工所<5602>が後場に上げ幅を急拡大した。14日、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示し、今期の最終利益は前期比1.4%増の70億円となる見通しを示した。最終利益は前期に続き過去最高益の更新を見込む。また、3月31日を基準日とする前期の期末配当を従来の予想から56円増額し181円(年間配当は285円)としたうえで、今期の年間配当予想は前期比3円増配の288円とした。配当利回りの高さに着目した買いが集まったようだ。26年3月期の売上高予想は同1.3%減の1250億円とした。国内公共事業関連では前期並みの需要を想定。民需関連では機械システム事業において、受注を予定していた案件の見送り・延期の影響が出るとし減収を見込む。25年3月期の売上高は前の期比0.6%増の1266億6900万円、最終利益は同26.2%増の69億500万円だった。■第一工業製薬 <4461> 3,015円 +359 円 (+13.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
第一工業製薬<4461>が後場一段高。この日、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示し、今期の売上高は前期比9.2%増の800億円、最終利益は同23.8%増の32億円となる見通しを示した。最終利益は2ケタ増益で、営業利益と経常利益は前期に続き過去最高益の更新を見込む。年間配当予想は同20円増配の120円とした。堅調な業況と増配計画を好感した買いが入ったようだ。25年3月期の売上高は前の期比16.1%増の732億5500万円、最終利益は同2.2倍の25億8500万円と、計画に対して上振れして着地した。ハイエンドサーバー向け光硬化樹脂材料や新規電池材料の販売が大きく伸び、収益性も改善した。26年3月期もハイエンドサーバー向けの需要は引き続き強い状況となると想定する。あわせて同社は、リチウムイオン二次電池の負極用水系複合接着剤の生産能力を滋賀工場において増強したと発表した。今月に稼働を開始。今後、段階的に約30億円の投資を行い、供給体制の構築を進める予定としている。■山梨中央銀行 <8360> 2,448円 +287 円 (+13.3%) 本日終値
13日に決算を発表。「今期経常は17%増益、前期配当を12円増額・今期は34円増配へ」が好感された。山梨中央銀行 <8360> [東証P] が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比39.0%増の106億円に拡大し、26年3月期も前期比16.8%増の124億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を64円→76円(前の期は56円)に増額し、今期も前期比34円増の110円に増配する方針とした。
⇒⇒山梨中央銀行の詳しい業績推移表を見る■山形銀行 <8344> 1,491円 +174 円 (+13.2%) 本日終値
13日に決算を発表。「今期経常は18%増益、11円増配へ」が好感された。山形銀行 <8344> [東証P] が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比72.9%増の65億円に拡大し、26年3月期も前期比18.4%増の77億円に伸びる見通しとなった。
⇒⇒山形銀行の詳しい業績推移表を見る 同時に発表した「1.11%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる35万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月14日から8月29日まで。 株探ニュース