デンマーク主権はEUの「本質的問題」、トランプ発言にコスタ大統領

 欧州連合(EU)のコスタ欧州理事会議長(大統領、写真)は29日、デンマークの主権はEUにとって「本質的な問題」だと述べた。ブリュッセルで昨年12月撮影(2025年 ロイター/Johanna Geron)

[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)のコスタ欧州理事会議長(大統領)は29日、デンマークの主権はEUにとって「本質的な問題」だと述べた。

トランプ米大統領がデンマーク自治領のグリーンランドを米国領とすることに関心を示しているのを受けたもので、ユーロニュースとのインタビューで「デンマークの領有権と主権、国境の安定は、明らかに本質的な問題だ」と語った。

EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)も先に、EUはグリーンランドについて「交渉していない」と発言している。

トランプ氏は、グリーンランドは米国の安全保障に極めて重要で、デンマークは戦略的に重要なこの島の統治を放棄しなければならないと発言。また、目標達成のため軍事力や経済力を使う可能性も排除していないと述べている。

米軍は、弾道ミサイルの早期警戒システム機能となる基地をグリーンランド北西部に常設している。

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