前席で「3人乗れる」ってマジ!? ホンダの「2列6人乗りミニバン」がスゴい! 全長4.3m級の「ちょうどイイサイズ」×斬新「V字」配置? ホンダ「エディックス」とは
“前3人×後ろ3人”という異色のレイアウトを採用したホンダ「エディックス」。他にはない“3×2”という独自の発想で登場したこのミニバンは、なぜ登場したのでしょうか。
これぞ“少子化時代”の「理想的ファミリーカー」!?
生産終了した車を振り返ると、意外にも“隠れた名車”が多いことに気づきます。
その中でも、ひときわユニークな存在だったのがホンダのファミリー向けミニバン「エディックス」でした。
エディックスといえば、独自の室内レイアウトが最大の特徴です。
通常のミニバンは、3列シートのレイアウトを基本としています。
しかしエディックスは前列・後列ともに3人掛け、6人全員が独立シートという「3×2シートレイアウト」を採用した唯一無二のモデルでした。
2004年7月に登場し、2009年8月に販売を終了した一代限りのモデルでありながら、その革新的なパッケージングとコンセプトは今なお語り草となっています。
既存の5人乗りや3列シート7人乗りとは違う、いわば「第3の選択肢」を提示する狙いがあったようです。
ホンダによると、車名の由来は「edit(編集する)」と「six(6人)」を組み合わせた造語で、自由な座席レイアウトを「編集」することで、移動そのものを楽しめることを表現したネーミングだと説明します。
前席に3人が座るという発想は、かつてアメ車なのに多く存在した前席ベンチシート車に着想を得たもので、開発責任者の家族ドライブ体験から着想されたといいます。
その思想を現代風にアップデートし、前列中央と後列中央にそれぞれ独立したスライド機構付きシートを配置。
肩が重ならないよう、V字型に配置する「V字シートレイアウト」を採用することで、大人3人が並んでも快適に過ごせる設計となっています。
ボディサイズは全長4285mm×全幅1795mm×全高1610-1635mmで、ホイールベースは2680mm。
当時としては珍しく3ナンバー専用設計であり、ショート&ワイドの前傾姿勢がスタンスの良さを演出しています。
2006年11月にはマイナーチェンジが実施され、より精悍な顔つきに進化しました。
ワイドボディながら取り回しにも配慮されており、最小回転半径は4.9-5.2mに抑えられています。
インテリアは水平基調のインパネで、モダンかつ上質な印象に仕上げられています。車内の広がり感を強調し、特に前席3人掛けというエディックスの特徴を視覚的にサポートする役割がありました。
乗員、特に中央席の乗員が圧迫感を感じにくい開放的な空間を目指したと考えられます。
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