中国の住宅価格、10月に下落加速-緩和策でも低迷に歯止めかからず

Bloomberg News

  • 新築住宅価格は1年ぶり大幅下落、中古住宅も1年1カ月で最大の下げ
  • 在庫が合理的な水準を回復するには約1年半を要するとエコノミスト

中国の住宅価格は10月に下落ペースがさらに加速した。一部の大都市で住宅購入規制が緩和されたものの、低迷する不動産市場を立て直すには至らなかった。

  国家統計局が14日発表した10月の新築住宅価格(主要70都市、政府支援住宅を除く)は前月比0.45%下落と、1年ぶりの大幅な下げ。中古住宅価格は0.66%下落し、この1年1カ月で最大の落ち込みとなった。

  中国では、4年に及ぶ不動産不況が経済全体の足を引っ張っている。住宅価格の低迷が続いていることで資産保全手段としての不動産を巡る懸念が広がり、買い控えにつながっている。

  パンテオン・マクロエコノミクスの中国担当シニアエコノミスト、ケルビン・ラム氏は今週のリポートで、「不動産セクターは依然として低迷している」と指摘。「在庫が需給バランスの取れた妥当な水準を回復するには約1年半を要する」との見通しを示した。

関連記事:中国の上海市、住宅購入規制を緩和-不動産市場の追加てこ入れ

原題:China Home-Price Slump Deepens as Stimulus Fails to Halt Slide(抜粋)

— 取材協力 Charlie Zhu, Emma Dong and Amanda Wang

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE

関連記事: