参加者も出展者も騙された「中国版CES」。24万円払ったロボット起業家の愚痴が止まらない【駐在員が見た中国】(36Kr Japan)

何だか変だね、と一緒に参加した同僚たちと話していた筆者の目の前、日本の戦隊モノヒーローを思わせるロボットとともに男性スタッフがたたずむ「Rotaku」というメーカーの小さなブースがあった。 何気なく近づいて話してみると、男性はこの零細ロボットメーカーの老板(ラオバン、経営者)で、千葉県内の高校に進学、その後、東京都立大を経てウィスコンシン大学とカリフォルニア大学バークレー校でコンピューターサイエンスを学び、24歳で起業したと自己紹介した。彼はこちらが日本人と分かると冗談を交えながら気さくに企業紹介をしてくれたものの、「ここに出展してみて、お客さんの反応はどう?」と問うとその表情は一変した。 “中国版CES”で出会ったロボットメーカー「Rotaku」の経営者、盧卓然氏。千葉の高校、都立大で学び、深圳で起業した。 「完全に騙された」、「ラスベガスのCESに出展した際に声を掛けられて参加したのに、本物のCESとは何の関係もないイベントだった」、「9平方メートルのブースに1万元(約24万円)も払って出展したのに初日の昨日からほぼ客はいない」、「逆に会場内で営業活動を行っている、招商銀行からクレジットカード加入の勧誘を受けたぐらいだよ」と怒りをぶちまけ始めたのだ。

彼の怒りは止まらない。「僕だけじゃなくブース出展企業は、皆騙されたと怒っている」 「もっと広い面積でブースを出展した企業の中には10万元(約240万円)以上支払ったところもある」、「昨日は皆で警察を呼んだんだ」 そう言われてCESと書かれた看板もよく見ると、「Consumer Electronics Show Asia」「Creative Exhibition Supporting Asia」と名称が一致しない。ちなみに本家の正式名称は「Consumer Electronics Show」である。 その後の顛末は聞いていないため、北京のCESの正体は分からない。SNSの公式アカウントではテスラやエヌビディア、ファーウェイといった有名メーカーの名前を掲載していたが、出展予定とは書いていなかったかもしれない。しかし、今年2月に習近平国家主席がここ亦庄を考察(視察)した際の写真を引用して、イベントをアピ―ルしているし、何だかモヤモヤする。いやいや60元(約1400円)は勉強代にし、もう何も言うまい……。 ちなみにCES Asiaは上海でも2019年まで開催されており、こちらは米CESの運営団体が主催していた。

36Kr Japan
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