「7月に大災難」訪日香港客減少 マンガ内容や予言拡散 宮城知事「非科学的な噂話」
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今、日本を訪れる香港からの観光客に異変が起きています。「7月に日本で大災難が起きる」という噂が広まり、飛行機の減便が相次ぐ事態となっています。
■宮城知事「非科学的な噂話だ」
宮城県 村井嘉浩知事(先月23日)
「かなり非科学的な根拠で、それがSNSによって広がっていって、観光面で影響が出てくるのは由々しき問題であると思っています」
宮城県の村井知事が心配しているのは、去年12月、13年ぶりに仙台と香港を結ぶ定期便が復活したばかりのグレーターベイ航空の減便です。
現在は週に4往復運航していますが、旅行需要が減少し、来週から10月末まで週3往復に減便。徳島への定期便も、週3往復が週2往復へ減便することが決まっています。
さらに、香港航空も仙台への定期便を来月2日から10月末まで全便運休することを決定しました。
これらの原因の一つとなっているのは、中国語版も発行されている日本のあるマンガでした。
■マンガ内容や予言が拡散
旅行需要の減少を理由に相次ぐ、日本国内と香港を結ぶ定期便の減便。グレーターベイ航空では、春の予約数が見込みより3割以上減少しているといいます。
一体、何が起きているのでしょうか。理由の一つと言われているのが…。
「私が見た未来 完全版」本の帯
「本当の大災難は2025年7月にやってくる」
過去に「2011年の東日本大震災を予言していた」と話題になったこともあるマンガの完全版です。
「7月に日本列島の太平洋側が大津波にのみ込まれる夢を見た」などと描かれていることから、噂が拡散。さらに、香港の風水師も「今年の夏に日本で大地震が起こる」と根拠のない予言を広めたことで、香港の人の間で日本への旅行を控える動きが広がったといいます。
こうした動きに村井知事は次のように話しています。
村井知事(先月23日)
「噂話というのは、とかくおもしろおかしく取り上げられる。あまりそういうことを気になさらないで、ぜひ多くの方に来ていただきたい」
(「グッド!モーニング」2025年5月9日放送分より)