バスローブ姿で取材対応の秋田県職員 ラブホ不倫現場からリモート対応だった 県が処分

職員の処分について説明する秋田県産業労働部の高橋源悦部長(中央)=8月14日午後4時すぎ、秋田県庁

秋田県は14日、産業労働部の報道取材対応時にリモート参加した課長級職員(55)が、参加時の滞在場所などについて虚偽の説明を行ったなどとして同日付で職位を2段階降格の主幹としたうえ、停職6カ月とする分限・懲戒処分にしたと発表した。

8月6日の報道説明にバスローブ姿で参加した秋田県の企業誘致推進監=秋田テレビホームページより(一部加工しています)

隣にもバスローブの人物

県はまた職員への管理監督責任があるとして産業労働部の高橋源悦部長を厳重注意処分とした。

職員は8月6日午後に行われたAIデータセンター誘致をめぐる同部の報道向け説明に「休暇で自宅にいる」ことを理由にリモートでオンライン参加した。

当初は「リラックスした服装だから」と自分のカメラをオフにしていたが、別の職員に「可能なら」とうながされカメラをオンにした。するとリモート画面には白いバスローブ姿の職員と、隣に同じバスローブ姿の人物がおり、職員が発言後に喫煙する様子も映し出された。

画面に映る職員の背後は一般住宅ではあまり見ない古風なアラベスク柄の壁で、この様子がテレビニュースで伝えられるとSNSなどで「ラブホテルの客室では」などの指摘が飛び交った。

「自宅で妻と」はウソ

このため高橋部長が7日に記者会見して「職員に対応が不適切だった」と陳謝したうえ、同部と県人事課で職員への聞き取りを続けた。

職員はAIデータセンター誘致の調整役として8月4~6日に秋田から東京に出張。6日午前に秋田に帰ったが県庁には寄らず直帰していた。

同日午後に急きょ、産業労働部がデータセンター誘致の件で報道説明を行うことになり、職員からもリモート参加の意向が伝えられた。

その後に聞き取りで、職員が当初説明した「自宅」「隣にいたのは妻」について、場所はラブホテルで、隣の人物は妻ではなく不倫相手の女性だったことを認めたという。

職員の休暇取得申請は、ラブホテルからのリモート参加後の6日夜に行われたが、高橋部長は「事後申請で取得しているので、この点は問題ないと考えている」と説明した。

2兆円規模のデータセンター

県には職員の件やデータセンター計画について14日朝までに計145件の苦情や問い合わせがあった。

鈴木健太知事は「産業労働部幹部職員による極めて不適切な取材対応は公務員としての時間・倫理観を欠くもので、県民に大変不快な思いをさせ深くおわび申し上げる」とコメントした。

計画されているAIデータセンターは、AIに欠かせない高額な高性能GPU(画像処理装置)搭載のサーバーを多数設置するため整備費用が2兆円規模になると見込まれ、アラブ首長国連邦(UAE)などが投資に前向きな姿勢を見せている。

建設候補地には秋田市北部に造成中の工業団地が挙がっている。課長級職員は誘致の調整役を務めてきた。

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