NASA観測衛星「SDO」が捉えたXクラスの太陽フレア【今日の宇宙画像】

【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

日本時間2025年5月25日、太陽でXクラスのフレアが発生。X線強度がピークを迎えたのは日本時間10時52分で、規模はX1.1でした。

こちらは、NASA=アメリカ航空宇宙局の太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)」が極端紫外線の波長で観測した、その時の太陽の様子。太陽フレアは右側で輝く閃光として捉えられています。

太陽フレアで最も強力なXクラス 2025年5月は3回発生

太陽フレアは太陽の表面で起こる爆発現象です。その規模はピーク時のX線強度に従ってA・B・C・M・Xと定められていて、同じ数値でも前後のクラスとは10倍の差があります。

Xクラスは最も強力で、最近では2025年5月13日(X1.2)と翌14日(X2.7)にもXクラスのフレアが観測されています。

宇宙天気の変化は通信障害などインフラにも影響?

現在の太陽活動は第25活動周期の極大期を迎えています。太陽の活動は宇宙天気(太陽活動による宇宙環境の変動)に関連していて、GPSの精度低下や人工衛星の高度低下、宇宙飛行士の被ばく線量増加といった影響を及ぼします。

宇宙天気の変動を通じて私たちの生活や通信・電力などのインフラにも直接的な影響を与える可能性があることから、太陽活動の動向は注目されています。

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

関連記事

元記事を読む

関連記事: