台湾は信頼できるパートナー、総統ハワイで講演 ペロシ氏と電話会談
12月2日、台湾の頼清徳総統(写真)は、外遊の経由地の米ハワイ滞在中にペロシ元米下院議長と電話会談を行った。写真は10月、金門島で撮影(2024年 ロイター/Annabelle Chih)
[台北 2日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は2日、訪問中のハワイで講演し、米国とのパートナーシップは台湾のハイテク産業の強さの源泉で、信頼できるパートナーであることを示しているとの見解を示した。
総統府が発表した講演要旨によると、頼氏は1日の講演で、半導体などのハイテク産業で台湾は世界のサプライチェーンに積極的に貢献していると指摘。「台湾が信頼できるパートナーとして戦略的に重要なことを示す」と述べた。
トランプ次期大統領は選挙期間中、米国の半導体企業から事業を奪ったと台湾を批判していたが、講演の抜粋では次期大統領について触れなかった。
頼総統はハワイでペロシ元米下院議長と電話会談を行った。台湾の中央通信社が総統府報道官の話として報じた。
報道によると、電話会談は20分にわたって行われ、半導体、AI(人工知能)、台湾に対する中国の軍事的脅威について話し合われた。
ペロシ氏は2022年に台湾を訪問した。その際、中国は台湾周辺で大規模な軍事演習を実施した。
頼総統はハワイからマーシャル諸島、ツバル、パラオを歴訪する予定。安全保障関係者は、今回の外遊に合わせ、中国が再び軍事演習を行う可能性があると指摘している。
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