[アルビ試合後リポート]今季初勝利後の監督・選手の声を紹介!「正味こっからでしょ」増量版 第9節国立・神戸戦
「新潟史上最高」を目指す2025年のアルビレックス新潟の戦いが始まりました。紙面でも熱戦の後の選手の言葉、監督の言葉を伝えていきますが、ウェブ版では取材した内容をほぼ全部紹介します!
4月6日第9節・国立競技場、神戸戦後
[新潟1ー0神戸]樹森アルビ、ようやく“開花”! リーグ戦今季初勝利
監督会見のほか、MF長谷川元希選手、DF稲村隼翔選手、DF堀米悠斗選手、FW矢村健選手、GK藤田和輝選手に話を聞きました!
◆初勝利にも「まだまだ申し訳ない思いの方が強い」樹森大介監督
(試合の総括を) はい。今日は国立っていうことと、相手が神戸さんっていうことで、本当素晴らしい環境の中で、そして新潟から本当にたくさんのサポーターが来てくれての一戦だったんですけど、選手たちが本当に頑張ってくれて。実際自分たちのゲームであったかっていうと、ちょっと難しい時間帯の方が多かったんですけど、課題の守備のところを粘り強く対応してくれて、悪い、内容的には厳しい状況だったと思うんですけど、それでも勝ち切れたっていうのは僕らにとっては素晴らしい結果だと思ってます。 今僕らに足りなかったのは、その勝ち点3っていうところだけだったので、今回のこの勝利をいい方向につなげていくためにも、次のゲームしっかりやりたいなと思ってます。 (最後まで攻める印象があった。逃げ切るにあたって指示したことは) はい。笠井を最後に出したタイミングの時には、もうどんどん前からプレッシングかけて蹴らせるっていう話もしましたし、自分たちがやっぱ守備的な部分を見せるとちょっと弱く出てしまう部分があったので、そういった反省を生かして、自分たちのストロングの前からっていうところを最後出して締めたいなと思いました。 (ボール保持は神戸の方が長かったが、想定していたというよりは、うまく相手に持たれたという状況か) はい、想定してなかったです。もう少し自分たちの時間と自分たちのリズムができるっていう想定をしていたので、早い時間帯で点を取ってしまったので、ちょっと重くなった部分も多少あるとは思うんですけど、本来はもう少し押し込んでアグレッシブな攻撃をしたいっていうのが本音です。
(守備に関して練習の成果や積み上げてきたことが反映されたのでは)
そうですね。得点のシーンはやっぱしっかり前から引っかけて、ショートカウンターを狙って今回も準備していたので、まず、全部はいけないんですけど、行けるタイミングの時にはしっかり迫力持っていくよっていう話をして、それを表現してくれたっていうの1つと、あとは厳しい時間帯ももちろんある時にバランス崩すんではなくて、しっかりスリーラインを整えながら粘り強く対応しなくちゃいけないっていうところもやっていこうっていう話をしたので、本日はそういうところが試合の内容で出たのでよかったと思ってます。
(耐える時間もあったが、勝った瞬間の気持ちは)
ほんとに笛が鳴るまで、何度も勝っている状態の中で同点に追いつかれてしまったりするゲームが続いていたので、もうずっと集中していたっていうのは本音です。 終わった瞬間はやっぱりホッとしたっていうのが1つと、僕らはこれ勝ったら本当に変わるよ、今までは総合的に内容はすごいいい試合が多かったので、この勝利っていうのが次の自分たちのステップに行ける条件になるんじゃないのかなと思っているので、そういった安堵が大きいです。
(ショートカウンターの部分で点が取れた) はい。本来であればもう少し回数、精度も高いのを何度も出したかったんですけど、シーズン当初から比べるとその回数はちょっと減ってきてしまったかなっていう思いはあります。 ただ、バランスを考えて、行くときはしっかり行きたいっていう思いがあったので、それが早い段階で出たのは良かったと思います。 (この一勝を監督自身はどう使って、次に進んでいくか) はい、そうですね。僕自身、やっぱり新潟に来て初めての勝利ていうところはもちろんあるんですけど、やっぱ新潟っていうのはほんとに地域に注目されていて、多くのファンサポーターがいる中で、その期待を答えなくちゃいけないっていう部分がありました。 ただ、今回も本当にたくさんのサポーターの方々が国立まで来てくれて、最後彼らの力によって0で抑えられたという思いが強いです。
なので、今回の一勝っていうのが、はっきり言ってまだまだ彼らにとっては足りない勝利数だと思ってるので、はっきり言ってまだまだ申し訳ない気持ちの方が強いので、これから1つでも、特にホームでは必ず勝っていきたいなっていう思いが強いです。
◆「引き出せてないのは自分の責任」神戸・吉田孝行監督
(試合の総括からお願いいたします) 勝たなきゃいけない試合だったと思います。本当に東京まで来てくれたサポーターに申し訳ないなと。 試合に関しては前半、失点した場面以外はある程度できたと思うんですけど、そっから後半ギアを上げていきたかったんですけど、なかなかうまくいかなかったかなと思います。 (後半のビハインドの展開で武藤選手、大迫選手を下げた意図は)
まあ、右サイドを少し活性化させたかったっていうことと、あとはトレーニングも武藤に関しては十分に積めてなかったっていうのもありますし、大迫に関しては少し張りが出てきたっていうところでの交代ではあったんですけど。交代で入った選手もチームの活性化だったり、ゴールへの姿勢っていうのを見せてほしいなっていう意図で使いました。
(チーム全体として躍動感を出せていない印象、どこに原因があるか) 前半に関しては、得点するか失点するかで見方も変わってくると思うし、バランス自体は悪くなかったですし、そっからもう少しゴールへ向かうプレーの回数は増やしたかったんですけど、っていうところです。 全員がまだ自分たちがやってるサッカーというのも、そこまで完成度っていうのは高くないと思うので、そのあたりも全員でもっと高めなきゃいけないなと思っています。 (ボール保持率が前節に続いて高かったが、これは狙い通りだったのか。修正すべきところはどのあたりか) 保持率っていうのは、そんなに気にはしてないんですけど、ある程度相手もブロック組んでっていうことは試合前から想定していたことなんで、自然とそうなるかなっていうところです。 (失点の場面については) サッカーではこういうことはあると思うし、相手もしっかり中を締めてカウンターっていうのを狙ったと思うんで、そこはチームとしてみんなでまた修正しなきゃいけないところだと思っています。
(チームとして一進一退の結果が続く。打開するポイントは)
まあ、しっかり切り替えるのと、あとはその神戸らしさっていうか、躍動感っていうのは、ほんとに出さなきゃいけないと思いますし、そこを引き出せてないっていうのは自分の責任だと思うし、自分自身もしっかりと切り替えて、また次やっていきたいと思います。
ミックスゾーン
※各社一緒に話を聞いた選手もいます。
◆「惜しいは0点」だけど「大きな一勝」FW矢村健
(いいボレーシュート。タイミングは完璧だったのでは)
ゴール前のああいうシュートだったりっていうのは、悪いボールでも合わせられるっていうのが特長でもあるんで、そこは、合わせたまではよかったですけど。惜しいっていうのは0点なので。はい。
(最後まで攻めた方がっていうのは共有していた感じか) いや、特にそういう声かけみたいなのはなかったですけど、でも、やっぱり1点じゃ勝てないっていうところは、もう誰もがこう、なんて言うんだろう、共有できてたのかなっていう風に思うし。ハーフタイムでも、もう1点取れば勝ちに転がせるゲームだよっていうのは全員が共有できてたので、そういう意味でも、入った時にはもう1点は絶対取りに行こうと思ってたし、どんな時間帯でも、ああいうチャンスが1回はあれば、そういう脅かす方がやっぱ相手ディフェンダーからしたら嫌だと思うし、あれが結果入ったら、もう本当にあの時間帯での2-0っていうのは、もう勝ちに近い状態に持っていけるので、そういう意味では決めきれれば個人的には満足でしたけど。そこはお預けというか。
(初勝利の気分はどうか)
やっぱりこういうチャンスがあったので、そういうとこでは決して満足はしてないですし。ただ、この勝利っていうのはチームにとってすごく大きいと思うし、個人としてもやっと、元希とかもそうですけど、こうやって結果を残してきてくれて、勝てたっていうのは、ほんとチームにとっても、個人個人にとってもすごく大きなものだし、何よりチーム、監督にとってもすごく大きな1勝だったと思うし。
あとはやっぱサポーターにはすごく辛い、苦しい思いをさせていたので、そういう意味では、本当にまたこの国立っていうところで、勝てていないっていうのも聞いてたので、アウェーっていう扱いでしたけど、ホームぐらい歓声もすごく大きかったし、そういう中でできたっていうのはすごく幸せだし。ただ、ほんと連戦ですし、ルヴァンもあるし、中2日なんで、切り替えてやっていくしかないですけど。でも、ほんとこの1勝はしっかり喜びたいと思います。
◆正味こっからのMF長谷川元希
(ゴールの場面は)
数的不利だったんで、うまく交わしながらっていうのをイメージして、相手ディフェンダー1人食いついてくれたんで、交わして、あとは練習通り、自分が思い描いたことが全部うまくいきすぎて、それが入ったって感じです。あの場面もみんな強度高かった。今までやってきたことが得点につながったと思います。
8試合勝ってなくて、色々言われたし。ブーイングとか受けて正直イライラして、でも気持ちはすごくわかってたんで。やっぱ今日も、ヴィッセルさんのホームですけど、これだけ多くのサポーターが来てくれて、多分国立で新潟は勝ってないんで。そこで勝ったのも嬉しくて、サポーターの皆さんも喜んでくれたんで良かったです。
まだ一勝なんで、これをまたポジティブに変えていかなきゃいけないので。連戦なんで。横浜FCも。まずは下からどんどん上がっていくしかない。今日のが無駄にならないようにやっていきたいと思います。得点は嬉しいっちゃ嬉しいですけど、チームあってのことが1番嬉しいので。
(ショートはちょっと巻いてた) そうっすね。形的にあっちが空いてたんで、それ打って入ったって感じです。 (4得点、好調の理由は)
いや、俺もわかんないっすね。なんか点入るなって感じなんじゃないですか。別に特に調子…、でも、やっぱ走っているなって自分で思う時は調子いいんで、そこが要因なのかなって思うんです。ボールより自分の方が走ってる気もするんで。多分今日とかまだ見てないですけど、多分数値とかも多分出てると思うので、走ってる時は調子いいなって自分でも思うので。それが得点にも繋がってるのかなと。
(みんなかなり走ってた)
そうですね。今日はかなり疲れたんで。はい、皆走ってました。
(星選手のプレスから始まった得点) 星くんがしっかりうまく狙ってたんで、そこのこぼれを掴めたらなと思ってました。 (本当に「正味こっからっしょ」というのを現実に)
いや、そうっすね。こっから...