強いぞアントネッリ! 今季9勝目でタイトル獲得まであと2ポイント。アロンソは力強いペース発揮も悔しい16位|F1アメリカGP決勝
F1アメリカGP決勝レースが行なわれ、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが優勝した。今回のレースでチャンピオン獲得を決めることはできなかったが、それでもその可能性をさらにグッと手繰り寄せた。
曇り空に覆われたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。気温25度、路面温度37度というコンディションでF1アメリカGPのスタート時刻を迎えた。
ポールポジションからのスタートとなったのは、このレースでチャンピオン獲得が決まる可能性があったアントネッリ。その後方にはレッドブル勢、フェラーリ勢がひしめいていた。
アントネッリはミディアムタイヤ、レッドブルとフェラーリはソフトタイヤをスタートタイヤに選んだ。
なおアストンマーティン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、他車がパワーユニット(PU)交換によるグリッド降格ペナルティを受けたこともあり、12番手からのスタートとなった。装着したタイヤはソフトである。
ポールポジションのアントネッリは抜群の蹴り出しを見せてターン1へのホールショットを決めた。そして2〜3番グリッドに並んだレッドブル勢に襲いかかったのはフェラーリ勢。シャルル・ルクレールはマックス・フェルスタッペンを一旦交わして2番手に立ち、続いてルイス・ハミルトンもフェルスタッペンに襲いかかった。
フェルスタッペンは1周目のうちにルクレールから2番手の座を取り戻したが、この間にアントネッリは逃げの手を打ち、2.5秒ほどのリードを築いた。
なおアントネッリのタイトル決定を阻止したいジョージ・ラッセル(メルセデス)は、1周目にコース外を走って利益を得たとして、痛恨の5秒のタイム加算ペナルティを受けた。
12番手スタートだったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、スタートの蹴り出しが良くなかったこと、そしてターン11で他車に挟まれてしまいその後の加速が鈍ったことで、1周目に17番手までポジションを落とした。
13周を走り終えた時点で、2番手を走っていたフェルスタッペンがピットイン。ソフトタイヤからソフトタイヤへと履き替えた。これで2ストップ作戦以上になるのは確定だ。後方ではペースを落としていたオリバー・ベアマン(ハース)もピットインし、ソフトからハードへと履き替えた。
続く14周目にはハミルトンもピットイン。こちらはミディアムタイヤを選んだ。15周目にはルクレールもピットインし、やはりミディアムを履いた。
ルクレールと同じ周には、マクラーレンのオスカー・ピアストリもピットインし、こちらはミディアム→ハードと交換。1周後のノリスも同様であった。これは1ストップの可能性があった。
首位を行くアントネッリの他、アイザック・ハジャー(レッドブル)やラッセルは、ピットインをせずステイアウト。しかしラッセルは、タイヤを履き替えたフェルスタッペンやルクレールに簡単に抜かれてしまった。
アロンソもステイアウト戦略を採り、好ペースで走行。中団勢では最もレースペースの速いマシンの1台であった。返す返すも1周目の後退が悔やまれる。
ラッセルは22周目を走り終えた段階でピットイン。ミディアムからハードへと履き替えた。アントネッリは24周を走り切ったところでピットイン。ルクレールの後方4番手でコースに復帰した。その1周後にハジャーもピットインした。
29周を走り切ったところでアロンソがようやくピットイン。ソフトからミディアムへと履き替えた。これで14番手に後退。1周後に前を行くニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)もピットインしたが、こちらの選択はハード。いずれの選択が正しいのか?
フェルスタッペンは31周を走ったところで2回目のピットインを行ない、ミディアムタイヤを選択。しかしタイヤ交換に若干のミスがあり、タイムを失った。
そのフェルスタッペンがピットインした直後、アントネッリがルクレールをオーバーテイクし首位に返り咲いた。
3番手を走っていたハミルトンは、38周を走り切ったところで2回目のピットストップを行ない、ハードタイヤに履き替えた。ソフト→ミディアム→ハードとレース中に全てのタイヤを”制覇”したことになる。
42周目、好ペースでオコンを追いかけていたアロンソはいきなりペースダウン。ガブリエル・ボルトレト(アウディ)にオーバーテイクされてしまった。するとピットインして、タイヤとフロントウイングを交換。コースに戻った。
フェルスタッペンは2番手マクラーレンのノリスに抑え込まれ、その間にルクレールに真後ろまで接近された。5番手を行くハミルトンにも「フェルスタッペンに追いつけるぞ」との無線が飛ぶ。
ただその直後、47周目のターン1でフェルスタッペンがノリスをオーバーテイク。ルクレールも続けてノリスを攻略した。
そのルクレールの勢いは素晴らしく、49周目にはフェルスタッペンも抜いて2番手に浮上した。
しかし52周目、キャデラックのバルテリ・ボッタスがコース脇にストップしたことでバーチャル・セーフティカーが宣言。ボッタスの車両はギヤがスタックしてしまったようで、回収には少々時間がかかったが、セーフティカー(SC)になることはなくレース再開を迎えた。もしSCになってしまったら隊列が縮まってしまうところだった。
53周目からレース再開した後もアントネッリは危なげなく逃げ切り、トップチェッカー。今季9勝目を挙げた。2位にはルクレール、3位にはフェルスタッペンが入った。
ハミルトンは4位、ラッセルが8位に入ったことで、アントネッリは今季のチャンピオン獲得をここで決めることができなかった。しかし今季のチャンピオン獲得にまた一歩前進。次戦メキシコシティGPでアントネッリが2ポイント獲得するか、無得点だったとしてもラッセルとハミルトンが勝利を逃した段階で、今シーズンのタイトル獲得を決めることになる。
5位にはノリス、以下ハジャー、ピアストリ、ラッセルのトップ8だった。中団勢最上位はリアム・ローソン(レーシングブルズ)の9位。アルピーヌのピエール・ガスリーが10位1ポイントを手にした。
アロンソはフロントウイングを交換した後は、上位勢と遜色ないペースで周回を重ねた。しかし遅れを取り戻すまでは至らずに悔しい16位フィニッシュ。チームメイトのランス・ストロールが15位となった。
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