松任谷由実とimaseが楽曲「文通」で47歳差コラボ!ユーミン「このキャリアになっても教わることがあるのが私にとって最高の宝物」
シンガー・ソングライターの松任谷由実(71)とimase(24)がコラボレーションした楽曲「文通」を制作したことが30日、分かった。imaseのインスタグラムのライブ配信にユーミンがサプライズ登場しコラボを発表した。
半世紀以上にわたり日本の音楽界をリードするユーミンと新世代の旗手・imaseが楽曲で融合する。異色コラボのきっかけは、音響メーカー・ボーズの創立60周年を記念したプロジェクト。2人がリレー形式でやりとりし、1曲を完成させるというコンセプトのもと楽曲制作がスタートした。
imaseがAメロと歌詞をつづり「文通」というタイトルで、ユーミンにバトンタッチし、これにユーミンもBメロ、サビなど作って返信。じっくりと時間をかけた才能のキャッチボールで、まさに文通のやりとりのように、世代も音楽性も超越した唯一無二の楽曲ができあがった。楽曲はボサノバのサウンドにストリングスの美しい調べが溶け合ったミドルテンポのナンバーとなっている。
配信は30日午後8時よりスタート。「文通」のジャケット写真、ボーズの最新音響機器などが抽選で当たるボーズ60周年キャンペーン「#ねえ教えてあなたの好きな音楽のこと X投稿キャンペーン」の実施も決まった。
2人のコメントは次の通り。
【imaseコメント】
幼少期から聴いていたユーミンさんと一緒に楽曲を制作できるなんて、本当に夢のようでした。今回あえて打ち合わせ無しで制作がスタートしたのですが、タイトル通り“文通”のように進んでいきました。
ワンコーラス完成したタイミングで、初めて制作の進め方や歌詞のすり合わせをするために打ち合わせを行いましたが、その際にユーミンさんが「手紙を交わした後、出会うのはどうかしら」と、この楽曲に素敵なオチをつけてくださいました。歌詞を一緒に考えている時は、もの凄いスピードでアイデアを思い付く瞬発力、ユーモアの効いたワードセンスや発想力に、常に一本取られ続けているような感覚になっていました。
ユーミンさんからどんなメロディー、どんな歌詞が届くのか常にワクワクする制作で本当に楽しかったですし、今後の音楽人生の糧になる、貴重な経験をさせていただきました。世代を超えたコラボレーションになっていますので、沢山の方に届いてほしいなと思っています。
余談ですが、打ち合わせの際に手書きの楽譜を見せていただき、「貴重なものを見せていただきありがとうございます、勉強になります!」とお伝えしたところ、「勉強代5000円ね」と言われました。流石に安すぎます(笑)
【松任谷由実コメント】
私はデジタルよりアナログ表示の時計が好きだ。フェイスが好き。そのテンスの時刻だけがわかるよりも、〇時まであと〇〇分とか、もう〇分過ぎたとか、長針と短針と数字の角度や面積を見て、無意識に自分の行動をイメージ出来るから。そして“まわり道に宝物がある”といつも思っている。結果より大事なもの、それはプロセス。
まずimaseくんから、(文通)というタイトルと、verse部分の16小節が第一投として届いた。私はわりとすぐに(教えてあげないわ~ ~答え急がないで)と展開したBメロ&サビCメロを返した。
imaseくんとの打ち合わせは、実際に会って雑談しながら詞のすり合わせをしたのが2回だけだったが、離れている時間に双方がこの曲を育てて行くことが出来たと思う。まさにこの古風なタイトルどおりのやり取りだった。
そして最後にDメロに行くお洒落なオチは、詞曲ともimaseくんのアイディア。脱帽。imaseくんは動物的勘が鋭く、それでいてきちっと詞も組み立てられる論理性も持ち合わせている。自分のファルセットの魅力も分かっている。ずっと自分に飽きないでいて欲しいと、私は経験上思う。
このキャリアになっても教わることがあるのが私にとって最高の宝物。今回、自分のアルバム制作期間中、一見まわり道に思えたimaseくんとのセッションは、とても貴重で楽しいものだった。