Appleの「乗り物酔い防止ドット」が車酔いを予防する
AppleがiPhoneやiPadなどに搭載しているアクセシビリティ機能「車両モーションキュー」は、車内でスマートフォンを使う際の乗り物酔いを軽減する機能です。IT系ニュースサイトのThe Vergeのトーマス・リッカー記者が車で移動しながらiPhoneやMacBookを使ったところ、この機能によって車酔いが大幅に抑えられたと報告しています。
Apple’s weird anti-nausea dots cured my car sickness | The Verge
https://www.theverge.com/tech/942854/apple-vehicle-motion-cues-review-really-work 車両モーションキューは、画面の端に小さなアニメーションのドットを表示する機能です。車両モーションキューをオンにするには、「設定」アプリから「アクセシビリティ」をタップ。「動作」をタップします。
「車両モーションキュー」をタップ。
「オン」をタップすると車両モーションキューがオンになります。なお、「車両で自動的に表示」を選択すれば、自動車に乗っているタイミングを自動で検知し、乗車時のみドットを表示するように設定できます。
ドットを表示するとこんな感じで、画面の左右両端に点が表示されます。自動車の加速、減速、旋回といった動きに合わせてドットが動くことで、画面を見ている目と、車の動きを感じている内耳のズレを減らす仕組み。
実際にドットがどんな感じで動くのかは以下のムービーを見るとよくわかります。
How to use Vehicle Motion Cues on iPhone or iPad | Apple Support - YouTube
車内でスマートフォンを見ていると、目は「画面は静止している」と受け取る一方で、体は車の揺れやカーブ、ブレーキを感じ取ります。この視覚情報と平衡感覚の食い違いが、吐き気やめまいなどの乗り物酔いにつながると考えられています。Appleの車両モーションキューは、この食い違いを画面上のドットで補う機能です。なお、この機能は車内で前を向いて座っているときに最適に動作するとされています。
リッカー氏は山道を走る車内で画面を見ているうちに吐き気を感じたものの、車両モーションキューを有効にすると症状が改善したと述べています。同氏はその後、iPhoneのKindleアプリで数時間読書したり、移動中に1000語規模のレビューを書いたりできるようになったとのこと。 ただし、リッカー氏は「ドット自体は比較的目立ちにくいものの、まっすぐな道でドットが画面上に止まっている場合は地図やテキスト、画像の邪魔になることもあった」と報告しています。 なお、Androidには、Appleの車両モーションキューと同じような標準機能はまだ一般提供されていません。ただし、オープンソースで広告なしの無料アプリを配布するF-Droidでは「Vehicle Motion Cues」というAndroidアプリが公開されています。
Vehicle Motion Cues | F-Droid - Free and Open Source Android App Repository
https://f-droid.org/en/packages/dev.davidv.motionsickness/Vehicle Motion CuesはDavid Ventura氏が開発したGPLv3ライセンスのアプリで、Android 8.0以降向けで利用可能。Vehicle Motion CuesはAppleの車両モーションキューとほぼ同じ仕組みで、車に乗っている間に画面上に動くドットが重ねて表示され、乗り物酔いの軽減を狙います。
GoogleもAndroid向けに同様の機能を開発していると報じられていますが、少なくとも2026年6月時点では、Googleの標準機能として広く正式提供されているわけではありません。そのため、Androidユーザーが同様の仕組みを試す場合は、現時点ではF-Droidなどで公開されているサードパーティーアプリが選択肢になります。
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