新型コロナワクチンを打っても“未接種扱い”にしていた… 厚労省「理由は不明だが意図的なものではない」 突如データ“修正”【“ワクチン後遺症”を考える シリーズ2】
▼CBCでは新型コロナワクチンの副反応問題などについて、2021年から取材を進めてきました。これまで放送した内容を複数回に分けて振り返ります。この記事は、2022年に放送したものです。 【写真を見る】新型コロナワクチンを打っても“未接種扱い”にしていた… 厚労省「理由は不明だが意図的なものではない」 突如データ“修正”【“ワクチン後遺症”を考える シリーズ2】 厚生労働省は、10万人あたりの新規陽性者数を「新型コロナワクチンを打ったか打っていないか」で分けて公表していますが、その中でワクチンを打っている人の一部が“未接種者扱い”になっていたことがわかりました。 専門家の指摘を受けた厚労省は、突如データを修正。その結果、ワクチンを打っていない人の新規陽性者数が大幅に激減しました。この「結果」が示すこととは。 ■「これはおかしい、日本人は特別かなと」 名古屋大学の小島勢二名誉教授は、新型コロナワクチンに関する「あるデータ」の扱いがおかしいと、厚労省に指摘しました。 (名古屋大学・小島勢二名誉教授) 「海外の報告を見ると、オミクロン株にはワクチンの予防効果がかなり減ってしまったという話が1月の時点であった。ところが厚労省が出しているデータを見ると、(予防効果が)すごくいいんですね。海外は(予防効果が)20%になったというのに、日本では最初の治験のデータと同じで、まだ90%あった。これはおかしいな、日本人は特別かなと」 ■ワクチンを接種した方が感染しにくい? 厚生労働省は、10万人あたりの新規陽性者数を「ワクチンを打ったか、打たないか」で分けて公表しています。 打っていない人を赤、2回打った人を青でグラフにすると、打っていない人の方が新規陽性者数が多いという結果に。 厚労省の資料を元に作成したグラフからは「ワクチンを打った方が感染しにくい」と読み取れますが… 2022年1月以降主流になったオミクロン株では「ワクチンの感染予防効果が低い」という報告が世界中で増えていました。 ところが、厚労省の数値では、4月に入ってもワクチンを接種した方が感染しにくいことになっています。 ■指摘された厚労省は…突如データを“修正” 小島名誉教授が国会議員を通じて、このことを厚労省に指摘すると… (名古屋大学・小島勢二名誉教授) 「4月11日からは(未接種者と2回目接種済みでは)感染予防効果が変わらないという結果に(修正された)」