パウエルFRB議長は「この上なく誠実な人物」-英中銀総裁が賛意

Irina Anghel、Francine Lacqua

  • パウエル氏、利下げ巡りトランプ氏と対立-政権からの圧力続く

イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は7日、トランプ大統領から批判を受けている米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長について、「この上なく誠実な人物」と賛意を表した。

  ベイリー氏は記者会見で、パウエル氏が直面している重圧について問われ、「米国の出来事についてコメントするつもりはない」と前置きした上で、「パウエル氏は私の友人であり、私たちは非常に近しい関係にあり、極めて緊密に連携している」と語った。

  パウエル氏は、米国の関税がインフレを助長しかねないとの懸念から、利下げを求めるトランプ氏の圧力に抵抗してきた。トランプ氏は現在、FRB理事の空席を埋めるための人選を進めており、同時にパウエル氏の後任候補も検討している。

  米中央銀行トップの置かれている苦境については、他の先進国の中央銀行関係者からも同情の声が上がっている。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁も7月、パウエル氏を「勇気ある中央銀行総裁の規範を体現している」と称賛した。

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原題:BOE’s Bailey Praises Powell as a Friend With ‘Utmost Integrity’(抜粋)

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