ロシア・ウクライナ、黒海・エネ停戦で合意 ロ「制裁緩和が条件」
[ワシントン/モスクワ/キーウ 25日 ロイター] - 米ホワイトハウスは25日、黒海における船舶の安全な航行確保でウクライナ、ロシア両国と個別に合意したと発表した。双方のエネルギー施設に対する攻撃停止の実現に向けた措置を取ることでも一致した。
ウクライナのゼレンスキー大統領はこれに対し、合意発効のために制裁解除は必要ないと反論。「ロシアは既に合意を歪め、仲介者と全世界を欺こうとしている」と述べた。
ウクライナとロシアはともに、相手が合意を順守するか懐疑的な見方を示し、米国による履行監視を求めるとした。
ロシアのラブロフ外相は「明確な保証が必要だ」とし、米国からウクライナに対する命令によってのみ、その保証が得られるとの考えを示した。
トランプ氏は記者団に「われわれは多くの前進をしている」と述べた。「多くの憎しみがある」とも指摘した上で、「人々が集まり、仲裁し、調停し、それを止められるかどうか検討することができる。うまくいくと思う」と語った。
また、トランプ氏はニュースマックスとのインタビューで、ロシアが戦争の終結を遅らせようとしている可能性があることを認め「ロシアは終結を望んでいると思うが、長引かせている可能性もある。私は長年そうしたことを経験してきた」と述べた。
また、プーチン大統領が同案についてトランプ氏と協議した3月18日から30日間有効だとした。ウクライナは先週、正式な合意成立後にのみ攻撃停止に応じるとの立場を示していた。
米側はこのところ、ロシアに対する発言を軟化させており、ウィットコフ中東担当特使は23日、「(プーチン氏は)平和を望んでいると感じる」などと発言。これに対し、ラブロフ外相はウクライナを支援する欧州を考慮に入れていないと懐疑的な見方を示した。
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Anastasiia Malenko is a journalist covering breaking news in Ukraine. She writes about key political and economic developments in daily stories about the war. In her feature reporting, Anastasiia focuses on how the war reshapes the Ukrainian society. She also examines military strategies and developments through battlefield analysis.