トランプ氏、「ハミルトン好きじゃない」-ケネディ・センター改革へ
- ケネディ・センターの施設やプログラムに大幅な変更加える方針
- 「ハミルトン」の代わりに「レ・ミゼラブル」上演する
トランプ米大統領は、米国屈指の文化施設である首都ワシントンのジョン・F・ケネディ・センターを訪れ、象徴的な同施設の構造とプログラムに大幅な変更を加える方針を示した。
トランプ氏は先月、ケネディ・センターの従来のリーダーシップを排除し自身が理事長に就任。今月17日に同センターを視察して理事会で演説し、首都ワシントンのアートシーンの中心的存在を再構築しようとしていることを強調した。
批判者らはトランプ氏の動きは政治的な動機によるものだと指摘している。トランプ氏が影響力を強めたことで、大ヒットミュージカル「ハミルトン」が今後の公演を中止するなど、反発を招いている。
トランプ氏は「私は『ハミルトン』をあまり好きではない」と述べた。「しかし、本当に素晴らしいショーをいくつか用意している」と続けた。
米独立戦争を題材にした「ハミルトン」の代わりに、フランス革命の時代を描いたブロードウェイミュージカルのヒット作「レ・ミゼラブル」を上演すると述べた。「これだけは言っておく。ここに来て見てみれば、時間がたつにつれて良くなっていくのが分かるだろう」と語った。
施設についても「これまで行われてきた作業や建設された建物の一部を閉鎖するのかもしれない」と述べた。
トランプ氏は、これまでの経営陣が施設に不適切な支出を行ってきたと非難し、証拠を示すことなく、ケネディ・センター史上最大の個人寄付者である前理事長のデービッド・ルーベンスタイン氏を非難し、適切な維持管理が行われてこなかったと指摘した。
ルーベンスタイン氏はコメント要請にすぐには応じなかった。
原題:Trump Says He Never Liked ‘Hamilton’ in Kennedy Center Visit (1)(抜粋)