米12月利下げ確率が約56%に低下、FRB議長発言受け-スワップ市場
Liz Capo McCormick
- 金融政策に敏感な2年国債利回りは一時8bp上昇し4.36%を付けた
- 米景気は強く緩和をより慎重に進める余地があるとパウエル氏は発言
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、米景気は回復力を示し、緩和をより慎重に進める余地が当局に生じていると述べたことを受け、トレーダーは12月の利下げへの期待を後退させ、金融政策に敏感な米国債利回りが急上昇した。
14日の米金融市場では、米2年国債利回りが一時8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げ、4.36%を付けた。
パウエルFRB議長がダラスで行った講演での発言が影響し、12月17、18日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)についてスワップトレーダーが織り込む利下げ確率は1日前の約80%から約56%に低下した。
クレジットサイツの米投資適格&マクロ戦略責任者ザカリー・グリフィス氏は「現時点で市場が織り込む米金融政策軌道へのリスクは、二面性があるように感じられる。パウエル氏は今後の政策に対するリスク管理アプローチを取っており、同氏の発言はタカ派寄りの色彩がやや強まった」と指摘した。
Markets see less than 60% chance of quarter-point reduction next month
Source: Bloomberg
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原題:Traders Trim Bets for December Fed Rate Cut on Powell’s Caution(抜粋)
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