EU、ロシア産アルミ禁輸など提案 制裁第16弾=文書

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が、ロシアへの制裁措置第16弾として、ロシア産アルミニウムの輸入禁止とロシアへのゲーム機器の販売制限を提案したことがロイターが入手した文書で分かった。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が、ロシアへの制裁措置第16弾として、ロシア産アルミニウムの輸入禁止とロシアへのゲーム機器の販売制限を提案したことがロイターが入手した文書で分かった。

文書は28日にEU加盟国の間で回覧され、29日に協議が開始される。主要7カ国(G7)が設定したロシア産石油の価格上限を回避する取引の取り締まり強化も提案されている。

欧州委は、ロシアがアルミニウムの輸出で多額の収入を得ていることで戦争の継続が可能になっていると指摘。アルミニウム合金も禁輸対象とするが、1年間の移行期間を設け、この期間中は必要な輸入として27万5000トンを免除すると提案した。

このほか、ゲーム機やフライトシミュレーター、ジョイスティックなどについても、ドローン(小型無人機)の操縦装置として転用される可能性があるため、ロシアへの輸出を制限することを提案した。

これにより、米マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabのゲーム機「Xbox(エックスボックス)」のほか、任天堂(7974.T), opens new tabの「ニンテンドースイッチ」やソニー(6758.T), opens new tabの「プレイステーション」などが影響を受ける可能性がある。

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