ロシア、ウクライナへの春季攻勢を開始 ゼレンスキー氏がイラン紛争の影響に「非常に悪い予感」募らせるなか

(CNN) ロシア軍は、ウクライナ東部で数十台の戦車と装甲車両などを投入した春季攻勢を開始した。ウクライナ軍とアナリストらが明らかにした。 【映像】ロシアの爆撃機、滑走路で炎上 この攻撃は勢いを増しており、ウクライナのゼレンスキー大統領は中東紛争が自国にもたらす影響について「非常に悪い予感」がすると述べている。 「見ての通り外交会談や3カ国協議が延期され続けている。理由は一つ、イランでの戦争だ」と、ゼレンスキー氏は22日のBBCとのインタビューで語った。 ゼレンスキー氏は「プーチン氏は長期戦を望むだろう。プーチン氏にとってイランでの長期戦はプラスになる」と述べた。石油価格の上昇と、米国による一部の対ロシア産原油制裁の停止がロシア経済に恩恵をもたらしているためだ。 そうした背景のもと、ロシアはウクライナ東部での攻勢を強化している。 ウクライナ軍のシルスキー司令官は20日、「数日連続で交戦の数が200件を超えている」と述べ、ロシア軍は1日に1000人以上の兵士を失っていると主張した。 ロシア軍が攻撃の焦点とする都市の一つは、ドネツク州リマン市だ。同市はウクライナの「要塞(ようさい)地帯」の端に位置し、より大きな都市であるスロビャンスクを守る重要な拠点。 ウクライナ軍は21日、ロシア軍がこの地域で約30両の装甲車両と500人あまりの歩兵を投入したと述べた。ただし、ロシアの「攻撃はすべての戦線で阻止した」という。 この攻勢の規模はロシア軍の戦術の転換を示している。ロシアは、昨年の大半はウクライナ軍の陣地に潜入するために小規模な歩兵部隊を用いてきた。 「この大隊規模の攻撃は、ここ数カ月にロシアによって行われた機械化部隊による大半の攻撃よりもかなり大規模だ」と、 米シンクタンク戦争研究所(ISW)は指摘した。 ISWによると、ロシア軍は要塞地帯南方の他の地点、すなわちウクライナにとって重要な防衛拠点であるクラマトルスク市やコンスタンチノフカ市に対しても、激しい地上作戦を計画している兆候がある。 ロシア軍はクラマトルスク方面に装甲車両と自動車化部隊を投入し、砲兵と戦術航空を倍増させた。 戦線の大部分で圧倒的に数で劣っているウクライナ軍はドローン(無人機)に大きく依存している。一方でISWは、ロシアが今年ドネツクである程度の戦果を得る可能性はあるものの、要塞地帯を占領する可能性は低いとみる。同地域に展開しているロシア軍部隊は疲弊しており、訓練も十分に受けておらず、過剰な負担がかかっているからだという。 ウクライナ軍によると、ロシア軍はおそらく損耗人員数が甚大であるために、地上攻撃に関わる兵員の基礎訓練期間を1カ月から1週間に短縮した。 戦争が5年目に突入した今、戦場は偵察・攻撃ドローンに一層支配されるようになっており、一部地域では前線への補給がほぼ不可能になっている。 「上空を(ロシアの)偵察ドローンが絶えず飛び回って標的を探し続けている。『モルニヤ』や『ランセット』などの攻撃ドローンもいる」。ウクライナ軍報道官は21日、同国メディアにそう語った。 南部で戦うウクライナ兵の1人によれば、ドローンの激しい活動により、どちらの側も支配していないグレーゾーンが拡大しているという。 ウクライナ軍は今もドネツク州の約20%と、ヘルソン州およびザポリージャ州のより広い地域を保持している。先月には南部で領土を奪還した。

CNN.co.jp
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