【分析】トランプ氏、「よかった、死んでうれしい」 故人に対する無神経発言は新たな境地に

(CNN) トランプ米大統領は長年にわたり、亡くなった人々に対して無神経なコメントを発してきた。相手が敵対していた人物であればなおさらだ。 【映像】トランプ氏、女性記者に「ブタ、静かに」 トランプ氏は21日、元連邦捜査局(FBI)長官ロバート・マラー氏の死を露骨に祝い、SNSにこう書き込んだ。「よかった、死んでうれしい」 マラー氏は特別検察官として第1期トランプ政権中にロシア疑惑の捜査を指揮。トランプ氏と2016年の選挙活動を捜査した。 トランプ氏はマラー氏の訃報(ふほう)が最初に報じられた直後、「ロバート・マラーが死んだ」「よかった、死んでうれしい。もう無実の人々を傷つけることはできない!」と投稿した。 この投稿はトランプ氏が長年にわたって発してきたコメントの集大成であり、一度きりのケースでは決してない。 1期目で最初に醸した大きな物議の一つは2017年、直前に亡くなった兵士の未亡人に対する無神経な発言疑惑だった。トランプ氏は未亡人に対して夫が「承知の上で入隊した」と伝えたとして非難された。本人は「非常に敬意を持った会話だった」と主張したが、ホワイトハウスは結局、暗黙のうちにその発言を確認したようだった。 ジョン・マケイン上院議員(共和党・アリゾナ州選出)が18年8月に死去した後、トランプ氏は19年初頭に同氏への長年の攻撃を再開した。トランプ氏の医療保険法案を葬ったマケイン氏を批判し、「ジョン・マケインのファンだったことはないし、これからもない」と述べた。また、マケイン氏が「最下位で卒業した」、16年の選挙前に「スティール文書」をFBIに渡した、といった虚偽の主張を展開した(スティール文書は英国の元スパイ、クリストファー・スティール氏がまとめたロシア疑惑に関する文書)。 19年末には同年に死去したジョン・ディンゲル氏を攻撃した。ミシガン州選出の民主党議員で長年下院議員を務めたディンゲル氏もまた、トランプ氏の政敵だった。 ディンゲル氏の妻のデビー・ディンゲル下院議員(ミシガン州選出・民主党)は次のように応じた。「愛する人のいない初めてのホリデーシーズンの準備をしている。あなたは私を想像もできないほど打ちのめした。あなたの心ない言葉は私が立ち直るのをはるかに難しいものにした」 21年には故人への攻撃がより即座に行われるようになった。トランプ氏はコリン・パウエル元国務長官の死去からおよそ24時間後には声明を発表。「イラクでの大きな失策」を批判し、「常に他の共和党員を真っ先に攻撃する」「典型的なRINO(名ばかりの共和党員)」とこきおろした(パウエル氏はトランプ氏を公然と批判し、16年と20年の選挙で党派を超えトランプ氏に反対票を投じた)。 そしてトランプ氏のこうした傾向は、ここ数カ月で急激に強まっている。 昨年12月にはケネディ家への一連の攻撃を再投稿。ジョン・F・ケネディ元大統領の孫娘で環境ジャーナリストのタチアナ・シュロスバーグ氏が末期脳腫瘍(しゅよう)の診断を受けて死去してからわずか数時間後のことだった。 さらにこの数週間前には、亡くなった批判派に対して間違いなく最も無神経なコメントを発していた。しかもそれは、死亡したのではなく殺害された人物に対するものだった。 映画監督のロブ・ライナー氏と妻の殺害直後、トランプ氏はライナー氏が「トランプ錯乱症候群」で死亡したと示唆したのだ。 「トランプ大統領に激しく執着し、人々をおかしくすることで知られており、明らかな妄想癖が新たな高みに達していた」とトランプ氏は付け加えた。 多くの共和党員がトランプ氏の投稿を批判した。 だがわずか3カ月でトランプ氏は再びやった。 しかも今回は、亡くなった人物に無神経な発言をするだけでなく、その死を露骨に祝っている。 ◇ 本稿はCNNのアーロン・ブレイク記者による分析記事です。

CNN.co.jp
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