NY市長選、クオモ氏がアダムズ氏らを大きくリード-最新世論調査

Laura Nahmias

  • 6月の民主党予備選の指名争いでクオモ氏が圧倒的リード
  • 民主党が優勢なNY市では民主予備選勝者が本選を通常制する

米ニューヨーク市長選に関する最新世論調査で、民主党予備選の指名争いでは前ニューヨーク州知事のアンドルー・クオモ氏が支持率で現職のアダムズ市長ら他の候補者を大きくリードしていることが分かった。同予備選は6月24日に実施される。

  同市の登録有権者を対象にキニピアック大学が実施した同調査によると、民主党登録者の31%がクオモ氏を支持すると回答。2位のアダムズ氏は11%にとどまった。3位はゾーラン・マムダニ州議会議員で8%だった。

  アダムズ氏は昨年9月に汚職容疑で起訴された後、支持率がさらに下落している。今回の世論調査によると、登録有権者からの支持率は20%と、キニピアック大が30年近く実施してきた調査でニューヨーク市の現職市長として最低となった。

  トランプ政権発足後、司法省が収賄罪でのアダムズ氏の起訴取り下げを検察に指示。トランプ氏は自身の移民政策にアダムズ氏が協力しなければ起訴を復活させられることから、市長がトランプ氏に借りを作ったとの批判が噴出した。アダムズ氏は起訴に至った容疑を否定している。

  ニューヨーク市では登録者数で民主党が共和党を圧倒しているため、民主党予備選の勝者は通常、11月の本選でも勝利する。

  クオモ氏は複数の女性に対するセクハラ問題で2021年に州知事を辞任。数カ月前からニューヨーク市長選出馬がうわさされていたが、今月1日に立候補を表明した。これまでに公表された複数の世論調査でもクオモ氏の支持率はトップとなっていた。

  今回の世論調査はニューヨーク市の登録有権者1260人を対象に2月27日-3月3日に実施された。誤差率はプラスマイナス2.8ポイント。そのうち民主党登録者は771人で、この部分の誤差率はプラスマイナス3.5ポイント。

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原題:Cuomo Has Wide Lead in Race for New York City Mayor, Poll Shows(抜粋)

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