「生き地獄から解放されたい」中3男子生徒自殺 いじめの疑いで『重大事態』に認定 第三者委初会合

 今年6月、大阪市で中学3年生の男子生徒が自殺したことについて、市はいじめの疑いがあるとして「重大事態」と認定し、8日、第三者委員会の初会合を開きました。■男子生徒の母親 「すごく…宝物だったので、帰ってこないとまだ認めたくない」 今年6月、大阪市の市立中学校に通っていた3年生の男子生徒は、いつもと変わらない家族との時間を過ごした後、一人で亡くなりました。男子生徒には軽度の知的障害がありました。■男子生徒の父親 「パニック症になってしまって、それをちゃかしてしまう生徒さんがいて、それが嫌だった(と思う)。帰り道に待ち伏せされて、同級生の子に引っ張られたり押されたり、息子もケンカをすごく怖がる子なので、すぐに土下座してしまう。そこで頭踏まれた」 男子生徒は同級生から暴力を振るわれたり、からかわれたりしていました。そういった行為をしていたのは生徒だけではなかったといいます。 男子生徒の母親 「(先生からの)暴言がひどくて、暴力はないとおっしゃっているんですけど、胸ぐらつかまれりっていうのが、あれは暴力になるのかならないのか、私は暴力になると思っています」 中学1年生の頃から、教師の言動についての悩みを母親に打ち明け、スクールカウンセラーなどに何度も相談。しかし、改善は見られなかったといいます。■男子生徒の母親 「守れるのは大人じゃないですか。なんでその大人が隠すのか…。認めてほしいです」 こうした事態を受け、市の教育委員会は、いじめの疑いがあるとして、「重大事態」と認定。その後の調査で男子生徒の悲痛な訴えが見つかります。 『早く生き地獄から解放されますように』■男子生徒の母親 「一生懸命自分の気持ち…写すのだけでもしんどい子が、自分の気持ちを書けたというのは、本当にそれがSOSだった。遺書になってしまった。あの子なりの最後のSOSだったんだろう」

 市の第三者委員会は8日、初会合を開催。今後、いじめがあったかどうかや、自殺との因果関係、教師による“行き過ぎた指導”がなかったかなどを詳しく調べる方針です。

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