北海道の郵便局→地図上で可視化したら……「まじか」「すごいな」 “驚きの結果”が130万表示 「こう見ると、すさまじい」

 北海道にある郵便局を可視化したら……浮かび上がった“まさかのマップ”が、X(Twitter)で話題です。投稿は記事執筆時点で136万2000回以上表示され、4万4000件以上の“いいね”を集めています。

 画像を投稿したのは、Xユーザーの「地理Bの旅」(@chiri_b_geo)さん。普段は地図で見つけた地名や地理にまつわる質問などを投稿しており、以前も全国の温泉の温度をまとめたマップが注目を集めました。

 今回話題を呼んだのは、 “郵便局の立地だけで描いた北海道マップ”です。北海道といえば、日本の国土面積の20%以上を占める広大な都道府県。郵便局は、営業中のものだけでも1442局あります(※2025年12月31日時点。簡易郵便局や分室も含む。以下、郵便局数に関するデータは同様)。

 ちなみに、北海道より郵便局が多い都道府県は、東京都(1458局)だけです。いかに北海道が広いとはいえ、それほどの数だとは……!

北海道の郵便局を可視化した図(データ元は地理院地図)。北海道(特に北海道南西部、渡島半島)の形がくっきり ※画像提供:地理Bの旅(@chiri_b_geo)さん

 北海道の人口は、2026年1月末時点で499万人ほど。これは同月の東京都(約1427万人)と比べるとかなり開きのある値ですが、それでも郵便局の数はほぼ同じくらいです。地理Bの旅さんが郵便局の位置を可視化したマップでは、北海道の輪郭がくっきりと浮かび上がっており、これを見たXユーザーからは、「おー こんなキレイになるんだ」と驚きの声が上がりました。

 実はこの背景には、北海道の歴史的・地理的事情が絡んでいます。明治時代、北海道は盛んに開拓され、多くの人々が移住しました。彼らの生活を支えたのが「郵便局」です。当時、日本の郵便制度は始まったばかりでしたが、北海道では開拓地の社会インフラとして設置が進み、物流・金融の要として機能しました。

北海道で初めて設置された「旧函館郵便局」。この建物は、移転・再建築などを経た1911年のもので、現在も「はこだて明治館」として活用されています

 また、今回の投稿を見て、「海岸沿いが多いような?」「ほとんど海側にあるってこと??」と気付いた人も。郵便局が北海道の輪郭をなぞるように設置された理由としては、近代北海道の発展が海の近くから始まったことが挙げられます。

 北海道の日本海沿岸部は、江戸中期から明治前期ごろにかけて、大坂(現・大阪)と北海道を結ぶ「北前船(きたまえぶね)」の交易で栄えていました。現地はニシン漁でもにぎわっていたため、明治初期の段階では人口が沿岸部に集中していました。

 加えて、「駅逓(えきてい)」の存在も大きかったといわれます。駅逓とは、かつて手紙や荷物の運搬・人馬の供給・宿泊などを担っていた仕組みです。1876年には、駅逓を利用して北海道を一周する郵便網が完成。これにより、北海道本島を囲むようにして郵便局ができました。

1877年時点の北海道の郵便網。 ※画像出典:北海道「幕末~明治前期 公文書挿画コレクション」より「全道に広がる郵便網」(編集部で一部切り取り。なお、この画像は南が上、北が下)

 ちなみに、初期の郵便制度では、明治政府に予算がなかったため、地元の有力者に土地や建物を提供してもらうこともありました。北海道では地主や開拓者たちがこれに応じ、広大な土地に郵便局が増えていったそうで、明治中期以降は炭鉱と鉄道の開発で内陸にも人口が移動し、今の北海道の姿に近づいていったといいます。

 なお、北海道の人口は1997年の約570万人をピークに減少傾向で、いわゆる過疎状態の市町村が道全体の84.9%を占めます(2022年4月1日時点)。こうした場所では、住民票の写しの発行など、自治体の窓口業務を郵便局が請け負うことで地域の利便性を保つ場合があります。また、郵政民営化の折にも原則として各市町村に1つ以上の郵便局が維持されました。北海道には185の市町村があるため(2026年2月時点)、郵便局の数も多めです。

 北海道の意外な事実を可視化した地理Bの旅さんの投稿には、「まじか、すごいですね」「こう見ると、すさまじい」「海岸線のほとんどが埋まっているの、すごいな」「こんなに綺麗に輪郭が出るものなんですね」「鉄道網と照らし合わせると凄さがわかる」「津々浦々にあるんですねえ!」などの声が。

 また、「おおよそ人が住んでるところというか住めるところのマップになってる」「郵便局の数で見る北海道の生活圏、面白い視点ですね!」という反応も寄せられました。

クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。株式会社凰プランニング代表取締役。これまでに、『高校生クイズ』『マジカル頭脳パワー!!2025』等のテレビ番組の他、各種メディア・イベントなどにクイズ・雑学を提供する。国際賞「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。著書に、『クイズ作家のすごい思考法』『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』『小学生が知ってトクするおもしろ雑学クイズ』などがある。

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