「妖怪手のひら返し」参政党・神谷宗幣氏の”取り扱い説明書”

「外国人差別の意図は全く持っていない」「外国人特権?日本では特にないんじゃないですか?」「私もメロンパンを食べています」

それぞれ発言の記事リンクへ飛びますw

…と次々と「手のひら返し発言」を堂々とやり続ける神谷宗幣氏について、x(Twitter)で「妖怪・手のひら返し」とか言われててめっちゃ笑いました。

ただ、選挙前に彼が注目を集めてた時期から、彼は「こういうタイプ」っぽいところが侮れないと常々私は言っており、そこが「普通の極右政治家」とは全然違うところだなと感じています。

なんかこう、参政党の「憲法草案」とかを真正直に受け取って激怒しているタイプのインテリの人は、上記の「妖怪手のひら返し」的な神谷宗幣氏の振る舞いに対して「理解不能」に感じるところがあると思うんですよね。

一方で、こないだ神谷宗幣氏に対する私のxポストに対し、

「さすが船井総研にいただけあって”界隈の空気”がわかってるな」

…というリプライがあって笑っちゃったんですけど、私は正直言って神谷宗幣氏の振る舞いを見ていて個人的には「かなり懐かしく感じる」部分はあるんですよ。

私は、大学卒業後まずは外資コンサル会社からキャリアをはじめたんですけど、こういう世界だけが暴走すると社会が真っ二つになっちゃってヤバいなと思いまして(結局今のアメリカみたいな感じの分断が世界中で問題になってますよね)、その後「社会の色々な側面を実地で見れる人にならなきゃ」という青臭い思いから、一時期肉体労働とかブラック営業会社とか、ホストクラブとかに潜入して働いてみたりした後、船井総研というユニークな和製の経営コンサル会社を経由して独立してるんですね。

船井総研というのは、例えば「中古車販売店業界」とか「パチンコ業界」とか「園芸店業界」とかごとに完全に特化した専門のコンサルタントが無数にいるというユニークな方向性で価値を出している東証一部上場のコンサルティング会社です。

でも僕がちょっとだけ関わっていた20年ぐらい前の時期には創業者の船井幸雄氏がまだご存命で、相当に「スピリチュアル」なメッセージも結構重視しているグループだったんですよ。

だから、参政党の躍進の源泉となっている「和製スピリチュアル業界」の空気も体感としてわかる部分があります。

そういう視点から、今回記事では、

「神谷宗幣タイプの人間」に触れたことがないタイプの方に対して、彼のようなタイプの人の「取り扱い説明書」のようなものを書こう

…と思っています。

1. 「極右と思って入れた」人が740万人もいたわけではない。

「極右がこんなに伸びるなんて日本人はおかしくなってしまった!」と悲嘆にくれている人には多分朗報と言っていいと思うんですが、参政党の「目立つ支持者」と、「比例だけで立憲民主党を超える740万票にもなる票数の大部分」には結構な乖離があると思います。

むしろ彼らは伝統的な意味での「極右」的な要素をできるだけ排除して、プレーンな「色のつかない」選挙キャンペーンを目指している側面がある。

だから、「候補者の過去のトンデモ発言」とか、「いかにも極右っぽい目立つ支持者」とかだけを見て今回の参政党の伸びを見ている真実を見失うところがある。

実際、選挙が終わってから、恒例の「色んな人の投票先とその理由を否定せず延々聞いていくxスペースイベント」をやったんですが・・・

(以下ポストをクリックするとタイムスタンプ要約目次と録音がついたツリーに飛べます)

恒例のxスペース(選挙の後に色んな人の投票先とその理由を延々聞く)のタイムスタンプ目次がやっとできました。印象的だった3点は、①自民も立民も若い世代から「老人しか見てない」と思われてる②参政党の選挙運動は遠目に見てるだけでは全くイデオロギー臭がなく極右と思われてない。”チームみら…

— 倉本圭造@新刊発売中です! (@keizokuramoto) July 31, 2025

「xの政治的議論」をフォローしてるような層”ではない人たち”からすると、参政党はむしろ

「イデオロギー色が非常に薄い」政党

…と感じている人も多く、「チームみらいと参政党で迷った」という人もいるぐらいだった・・・という声はなかなか侮れないものがあるなと。

そういう問題意識に繋がるんですが、x(Twitter)などで、「神谷宗幣のデタラメぶりを我が党の●●がバッサリ斬ってやったぞ!」的な切り抜き動画が(政治的な)「右からも左からも」シェアされているのをよく見ますが、正直言ってその動画を音声なしで漫然と流してみると、

柔軟で建設的な提案をして日本をよくしようとしている神谷代表に対して、重箱の済をつつくような空論で邪魔をしてくる既得権益に凝り固まった古い政治家たち

…という印象になってしまっている事に注意が必要だと思います(笑)。

2. 批判するなという話ではない

とはいえ、噴飯ものの憲法草案だとか外国人問題に対する事実に基づかない煽りとか、ジャンボタニシだとかメロンパンだとかそういうツッコミどころ満載の部分について、批判するな・・・ということではありません。

むしろどんどん強く批判するべきだと思います。

ただ、神谷宗幣氏型の人物の恐ろしいところは、ある意味で「ウケればいい」ので、

「あ、こういうことを言い続けていると極右っぽい印象になって党勢の伸びが止まりそうだな」

…となったらどんどんそういう発言を辞めていくだろうということですね。

そのあたりが、「古いタイプの右派政治家」とは全然違う感じなんですよね。

「ウケる」からいう&「ウケない」なら言わない。

また、党が超小さい時には過激な発言が必要だったが、全国区になったらまた発言のタイプを変えなくてはいけない・・・という「出世するお笑い芸人のような振る舞い」が彼らからすると当然の判断としてある。

それはある意味で恐ろしいことではありますが、逆にいえばある意味で「過激な極右」要素をある程度抱きかかえたままマイルドな政策提言に変えてくれる装置という意味で信頼できる存在になる可能性もあるということですよね。

3. 実際に「恵まれない立場」におかれた存在の立場からは違う景色も見える

で、メロンパンとかジャンボタニシとかそういう話については、ごくごく少数のDIY政党がこれから盛り上がっていく時には「そういう事を言う人」とも一緒にやっていくしかなかった側面は、フェアに見るとあると思うんですね。(実際メロンパン発言の人は既に除名されてるらしいです)

これは、実際僕自身、「そういう界隈」に、第三者的なジャーナリストとしてでなく「実際に働く」をやってみた経験があるからこそ思うことなんですが、実際には、社会の中央にいて恵まれた育ちじゃない立場の人が、自分の望みをなんとか形にしたいと活動するなら「どの程度化はともかくスピリチュアルなテイストは必要」なんですよ。

そのことをぜひ考えてみてほしいんですよね。

これはなかなか伝えるのが難しいんですが、例えば高市早苗さんって、岸田さんに総裁選で負けるまでは、「党内右派寄り」ではあったものの、発言のバランス感覚にはかなり気をつけている人だった印象があるんですが、そこで負けてしまってから、必死に仲間を増やさなきゃと思ったのかかなり「最右翼層とズブズブ」になってしまって、中道派はとても推すことができない候補になってしまった面があるんですよね。

これは、「女性であることのビハインド」とかが色々あって、「その人の素直な本来ではいられなくなった」側面として、なかなか単純には断罪できない側面があると思うんですよ。(総理になるのが相応しいかはまた別問題として冷徹にジャッジされてしまうとしてもね)

それと同じことで!

例えば神谷宗幣氏も、結構な僻地の出身ではなく東京出身だったり、あるいは田舎だったとしても自民党の御曹司だったりして当然のように政界に打って出られる環境で育っていたら、あんな無茶なことをせずに済んでいる面は絶対にあるはずなんですよね。

そのあたり、「彼らの発言を批判する」事自体は良いし必要なんだけど、「ああいう事をいう人間は人間としてクズ」みたいなことをいうのは、

「そういうことを言える自分の特権性に無自覚すぎるのでは?」

…という疑問が個人的にはかなり明確にあります。

あなたは、別に「スピリチュアル」なことを放言して仲間を募らなくても、普通なことを普通に言ってるだけでちゃんと日本社会に居場所を作れるタイプの人だったかもしれないけど、そういう人ばかりじゃないってことは知っておいたほうがいいかもね!

・・・という部分は、ある程度ちゃんと考えた方がいい問題のように思います。

あなたが神谷宗幣氏のような振る舞いをせずに済んでいるのは、あなたが高潔だからというよりあなたがそれだけ「恵まれて」いただけかも?

それは神谷宗幣氏だけの問題ではなくて、「740万人の日本人の思い」に対して自分たちがどういうスタンスを取るべきか?という部分で真剣に考えるべき課題だと思います。

実際、私の経営コンサル業のクライアントの経営者の友人が参政党で出馬したらしいんですが、全くいわゆる「xで叩かれてる参政党イメージ」ではない非常に知的でビジネス的にも優秀な人材タイプだったそうで・・・

「自民党の係累や関係者」以外でも、「保守派政治家として貢献したい」と思ったとして、そういうルートがかなり限られた形でしか存在していなかったこれまでの日本社会の歪みを、こじ開けようとした結果が「今までの参政党」なのかも、というのは理解しておいて良いポイントかもしれません。

4. 共産党があって良いように参政党もあって良い時代になる

さっき書いた「友人が参政党から出馬した」私のクライアント氏が言っていて非常に納得感のあったフレーズは、

共産党があって良いように参政党もあって良いはずだ

…というのはかなりナルホドと思ったんですよね。

ある種の共産党支持者の人(共産主義ってわけでなくても反差別的な意味で投票している人も含めて)から見たら「一緒にするな!」って思うかもしれないけれども・・・

例えば

「国民主権を否定するような憲法案を持ってる政党を支持するなんてありえない!」

…とある人は思ってるかもしれないけど、逆の立場から見れば

「人権の重要な構成要素である私有財産権を否定するようなビジョンを掲げている党に投票するなんてありえない!」

…という事でもあるわけですよね。

共産党がなぜ共産党という名前を続けてるのか・・・は「究極的な目標」ではあるからで、今すぐ共産主義革命を起こしたりしないとか色々と”理屈付け”はあるでしょうし、同じようなレベルの”理屈付け”は参政党にもあるってことなんですよ。

さっきの「恵まれた立場でなければ理外の理を持ち出すしかないこともある」みたいな話でいうと、なんだかんだこの2つの党は根底が似てる部分もあって、

ある種の「グローバル資本主義」的な世界観の歪みを正すための方法を考えるにあたっての2つのそれぞれのやり方がある

…というように、フラットにプレーンに考えることが大事だと思います。

そのあたり、選挙前に「最近の共産党と参政党の柔軟性は少し似てる部分がある」という話を長文ポストしてかなり好評だったので読んでみていただければと。

参政党の神谷宗幣氏と共産党の山添拓氏を並べて論評するという、どっちの支持者からもガチ怒られそうな、でも大事な話を聞いていただければと思っています。選挙で色んな討論会をチラ見して、この二人に結構意外に良い印象(しかも共通した)を持ってしまった自分がいるんですね。どういうことか説明さ… pic.twitter.com/xzjb3Es2tu

— 倉本圭造@新刊発売中です! (@keizokuramoto) July 4, 2025

どちらも、「今の社会のある部分の歪み」に問題意識を持っていて、それを正すムーブメントを何も無いところから大きく育てていこうとしたら、かなり「過激」なことも言わざるを得なくなっている・・・という現象だと”フラットに平等に”理解できるようになるといいですね。

同じように、冒頭で紹介した「選挙後のxスペース」には、社会保険料問題で維新が案外ちゃんと丁寧に政策議論をしているのを知って維新に入れた・・・という人がいたんですけど・・・

それは僕もそう思っていて、実際彼らの政策の細部の積み重ねは結構良識的かつ綿密な面はあります。

一方で、そのxスペースに来てくれた維新支持者の人も言ってましたけど、「選挙期間中の維新のCM」はもうほんと世代間対立や医療機関へのヘイトを煽るかなり悪趣味なもので、ありゃむしろ逆効果だったんじゃないかと個人的には思ってるんですが・・・

ただ、「あまりにそういう議論」がなさすぎる議論でそれを焚き付けていくには、無理をしなくちゃいけないこともある・・・ということなのかもしれません。

そんな感じで、「参政党方向」「共産党方向」「維新方向」それぞれに、ある種の「極論」をいう政党がいて、それぞれが選挙ごとに伸びたり落ちたりする。

「ゆるやかな多党制」の中で、その「極論」を具体的な着地に持っていく機能と連携が進みさえすれば、そこに「日本の新しい政治のやり方」が見えてくるでしょう。

5. 党派性を超える新しい「異質との対話」ができるかが問われている

実際、日本における外国人問題に実際に深く関わっておられる、しかもかなりリベラル寄りの立場の人が、匿名を条件に以下のように言っていて・・・

「参政党が伸びた事自体は全く歓迎できないが、無為無策のままほったらかされていた外国人との共生問題に対して何らかの対処が必要だという機運が出てきた事自体は内心歓迎している関係者は、日本におけるこういう課題に関わっている人たちの中に結構いる」

…これは凄いナルホドと思いました。

私が昔書いた川口のクルド人の問題にしても↓、保守派寄りの人だけじゃなくてリベラル寄りの「共生に実際に関わってる」人からも時々賛同のメールが来たりしますからね。

SNSで紛糾する川口市のクルド人問題を、日本における「外国人との共生」のモデルケースにするために|倉本圭造
私が先月末に書いた川口市のクルド人問題に関する記事が、要約版のxポストが290万ビューを超えるほどバズっていたので、川口市議とその支援者の皆さんの集まりみたいなのにお呼ばれしてお話を聞いてきたんですが…(トップ写真はその時のもの) 実際にお話した川口市民の皆さんの声として、 『やっとちゃんと話を聞いてもらえる状況...

蕨駅の周辺やx(Twitter)の中だけで「世界を二分する善と悪の戦い」をやってる人たちとは全然関係ないところで、「実際に起きている問題」に対処が必要なのは右も左もない。

そこで「問題自体はある」ってことを左派がめちゃくちゃ否定するから、どんどん排外主義的な方向への暴走が止められなくなるわけなんで。

参政党が言いたいのは「何か対処が必要」ということなのだ、と単純にプレーンに受け取って、それをシャットアウトせずに適切な人権的配慮の上で適切な対処を粛々と行っていければいいわけですね。

そこがキチンと機能しさえすれば、神谷宗幣氏や参政党支持者の大半は別に文句はないっていうか、別に支持者の大半は「日本人至上主義」みたいなことを考えてる人たちという感じでもないと思います(そこが古いタイプのイデオロギー政党とは違うところで)。

あまりに「無為無策のままほうっておかれている現状」に対するアクションがああいう形で噴出しているだけなのだという理解ができるといいですね。

同じような態度で、

・参政党が伸びれば、例えば外国人問題に対して”人権にキチンと配慮したうえでの対策”を考えるようにする ・共産党が伸びれば、例えば格差是正問題に対して、”日本全体の産業競争力の維持”という観点を配慮したうえでの対策”を考えるようにする

このような「異質とのキャッチボール」が成立するようになれば、そこに新しい「どこも絶対的多数を持っていない時代」の日本の民主主義のあり方が見えてくるでしょう。

6. 政権担当の与党と”セット売り”されてるよりは断然良いという声も

何度か紹介しているこのxスペースイベントでは、

恒例のxスペース(選挙の後に色んな人の投票先とその理由を延々聞く)のタイムスタンプ目次がやっとできました。印象的だった3点は、①自民も立民も若い世代から「老人しか見てない」と思われてる②参政党の選挙運動は遠目に見てるだけでは全くイデオロギー臭がなく極右と思われてない。”チームみら…

— 倉本圭造@新刊発売中です! (@keizokuramoto) July 31, 2025

参政党的なものが「政権担当の与党とセット売り」されていて選択肢がなかった時代よりは、切り出されて可視化された事はポジティブに考えても良いのではないか・・・という参加者のコメントもあってこれは結構ナルホドと思いました。

あと、なんだかんだ参政党がかなり「掟破り」なことをしまくったせいで、既存政党の支持者が結託して「ちゃんとしなきゃ」ってなってる面もポジティブですよね。

前も書きましたけど、参政党とかの振る舞いは、

・本当はたった一つ単純な”コレ”をやるだけで全部良くなるのに。 ↓ ・対立するあの”敵勢力”が自分たちのエゴや私利私欲のためだけにそれを邪魔している。 ↓

・だからその”敵”を排除しさえすれば全部解決するのに、日本国民は馬鹿だしマスコミは偏向しているからダメなんだ

こういう↑既存政党のモラルハザードをそのまま推し進めただけという感じなので、「もっと露骨にやっちゃう」党が出てきた分、既存政党が多少は我に帰りつつある面もあると思います。

あとは、安倍時代と違ってインフレになり、ただ「緊縮のザイム真理教が悪い」とか言ってれば良かった時代では徐々になくなってきて、「積極財政」を言ってる党でもなんだかんだ円安とか国債の金利とかを睨みながら言ってる勢力も増えてきているのは大きい。

色々な制約条件が見えてくることで、キチンと一つのテーブルについて、逃げ場なく丁寧に議論しないと必要な解決はできないのだ、という「包囲網」は徐々に狭まってきていると思います。

そういう意味で、「減税ポピュリズム」的なものは、とりあえず「小規模に試してみる」のは悪くない。”トラスショック”的なものがあるのかもしれないしないのかもしれないのは本当の意味では誰にもわからないので。

そしてそれを小規模に試してみた上での「感触」のフィードバックは、既に今の政党の公約を見ていてもある程度は反映されてる面があるように思うので、今後もちゃんと受け止めて変わっていくことはできる情勢になりつつあると思います。

ギリギリを通りつつ徐々に右も左も「向き合うべきものに向き合わざるを得なくなってきている」流れの先に、日本の新しい民主主義のあり方が待っていると信じて進んでいきましょう。

長い記事をここまで読んでいただいてありがとうございました。

ちなみに、ここまで何度か紹介した「否定せず延々聞いていくxスペースイベント」の中でも紹介しましたが、そのスペースイベントと同じようなコンセプトで、

「敵とも話せるSNS」=メタ正義をベタにやるコミュニティ(めたべた)というサービス

…を7月4日からやってます。

マスコットの「めたべたくん」

始めたのはいいけど数人ぐらいしかいない状態が続いたら困るなと思ってましたがw、百数十人程度は既に入ってくれて、ちょっと僕の方が驚くぐらい色々な熱意を持った投稿を持って「xで出会ってたら敵」の人との対話が行われています。

「オープンなSNSで意見を述べていてもほとんど誰も反応してくれてなかった」ような人の意見がキチンと拾い上げられて丁寧な対話に発展していたりして、かなり「狙い通り」の場に育っていってると思います。

議論だけでなく「日常の何気ないこと」もシェアできる牧歌的な場でもありますし、いわゆる”ROM専”的な楽しみかたもできますので、良かったらご参加いただければと思います。

さらに今月からは、参加者で同じ本を読んで議論する「読書会」もはじめていて、河野龍太郎・唐鎌大輔氏の「世界経済の死角」安宅一人氏の「風の谷という希望」など、複雑な時代のこの先を考える上で知恵が籠もった本を、色々な立場や特性の人と一緒に議論することで深堀りしていく有意義な会になっています。

ご参加は以下からどうぞ。

「メタ正義をベタにやるコミュニティ」(めたべた)では、どんどん治安が悪くなる”オープンなSNS”からの避難所を提供します。 突然罵倒されたりしない安心感のもとで自分の気持ちを吐き出したり、立場の違いを超えて意見を交換したりといった、昔の「ネット黎明期」にはあった可能性を再度信じられる場を目指します。 そうすることで、罵...

「めたべた」についてのより詳しい説明はこちらの記事もどうぞ。

陰謀論の蔓延にそろそろマジで対処しないとヤバい話。どうすればいいのか?|倉本圭造
(トップ画像はAI生成による”ウィルスのように蔓延する陰謀論”) 0●「友達に一人は陰謀論者がいる!」 私は経営コンサルタント兼「思想家」として、コンサル業と平行して色々な社会問題とか今の人類社会における日本の役割とか、そういう話を記事や動画や著書などで発信する仕事をしているわけですが、そういう色々な活動における...

さて、ここからは「めたべた」内で激論になってた「表現の自由」界隈の問題が、今の世界情勢の中で重要な意味を持ってくるのかも?という話を聞いて下さい。

「めたべた」内では、xで出会ってたら「絶対敵同士」みたいな人が丁寧に敬意を払いあいながらめちゃ長文でお互いの意志を説明してたりする議論が時々起きているのですが・・・

そうやって「丁寧に」見てみると、日本における色々な齟齬がどういう方向に落ち着いていきそうかが見えてくる面があるなと思っています。

それについて以下では話したいんですが、それとは別に、今イギリスではかなり「ネット表現規制」みたいな方向が厳しくなってきてるのが個人的には気になってるんですよね。

なんかイギリス国内の世論がそういう方向に向きつつあるのは、アメリカのトランプ政権がいわゆる「TACO」的に、「アメリカ的な徹底した個人主義」の限界を試しまくった結果色々と現実に絡め取られてきているからで、さらにそういう情勢変化と、イギリスで今ロックバンド「オアシス」が再結成できて盛り上がってる現象や、逆にイギリスが欧州の中でもパレスチナ問題で対イスラエルに強硬な姿勢を示しつつある現場は全部つながっているのではないか?と個人的には考えています。

その「状況変化」の中で、日本はその「表現の自由の潔癖性」をいかに維持しながら、新しい時代の中の自分たちのあり方を提示していけるか?という話を以下ではします。

つづきはnoteにて(倉本圭造のひとりごとマガジン)。

編集部より:この記事は経営コンサルタント・経済思想家の倉本圭造氏のnote 2025年7月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は倉本圭造氏のnoteをご覧ください。

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